北挑戦の軍事的緊張で“ちゃっかり儲けている”のは誰だ?

北挑戦の軍事的緊張で“ちゃっかり儲けている”のは誰だ?


 大陸間弾道ミサイルICBM)の発射に続き、水爆とみられる核実験も強行。北朝鮮のカリアゲ君、金正恩委員長(33)を“ムチャなアンちゃんやな”と怒っている人も多いが、騒動に乗じてうまい汁を吸っている連中もいる。まずは北朝鮮有事で「ちゃっかり儲けている人」たちだ。

 今月3日の水爆とみられる核実験後、「日経平均」「NYダウ」「韓国総合」の株価は仲良く下落。その一方で、部外者の「上海総合」は着実に値上がりしている。中国の個人投資家がニンマリしている姿がニュースでも伝わってくる。

「もちろん、日経平均が軒並み下落かというと違います。防衛関連銘柄は好調で、『石川製作所』『豊和工業』『三菱重工業』などは安定的に上昇しています」(株式評論家の倉多慎之助氏)

 石川製作所は普段、段ボールの印刷機を地道に製造しているが、自動で目標に近づく忍者のような機雷も製造しており、北朝鮮弾道ミサイルを発射した7月以降、株価が120%も上昇した。自動小銃を製造する豊和工業の株価も25%ほどアップ。両社の社員は今から冬のボーナスが楽しみに違いない。

 また、防衛省は来年度予算案で過去最大の5兆2551億円の概算要求を計上。このドサクサで南スーダンの“日報問題”も騒がれなくなり、違った意味でニンマリだ。

 当然ながら、ビートたけしが指摘しているように、米国の軍需産業もほくほく顔。ヘリテージ財団のような米国の保守系シンクタンクがやたらに「北朝鮮ICBMを発射してくる」とあおるのも分かる。

 さらに、「有事の円買い」という言葉もある。

北朝鮮の挑発行為が報道されるたび、一時的に円高になる傾向です。イージス艦や空母に爆弾が落ちれば、国内企業はヘッジ及びリパトリエーション(資本を本国に移す)を行いますので、余計に円高が進みます」(倉多慎之助氏)

北朝鮮がFXで大儲け?

 国家に頼らないビットコインも人気。中国の規制強化の報道で一時急落したが、現在は50万円台を回復。ロンドンの市場では、7月以降の上昇率が50%を超えている。ついでに「地金」「プラチナ」「銀」も値上がり中。米軍のシリア空爆などがあるたびにジワリジワリと上昇し、田中貴金属工業の先週末の税込み小売価格は1グラム5100円を超している。1998年に800円台だったことを思えば、隔世の感がある。

「いまネットで話題になっているが、北朝鮮がFXで大儲けしているのではないかというニュースです。北朝鮮が挑発行動を繰り返すたびに円高が進み、ロケット発射や核実験でも条件反射的に為替が動く。北朝鮮はいつロケットを発射するか自分で決められますので、これほど安心・確実な投資法はないのです」(ジャーナリスト・中森勇人氏)

 もちろん、北朝鮮が国家ぐるみでFXをやっているとは思えないが、一般サラリーマンでもロケットの発射日時さえ分かれば儲けるのは簡単だ。