◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2017.10.28

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場も堅調だった。日経平均は新記録となる連騰記録を更新しており、依然として強さ継続しているといえる。」

M「そうだな。注目された衆院選挙は想定通り、与党の圧勝となった。しかも自民公明の与党で3分の2超となっており、想定以上の勝利だったと言えるだろう。」

T「ああ。それを好感してか週明けから強い動きとなっていた。与党の圧勝はかなり織り込まれていたはずだが、改めて買われる動きが続いているようだ。」

M「それにより日経平均は15連騰となり、新記録達成となった。」

T「記録も更新したし火曜日はさすがに下げると見られていたが、連騰して記録伸ばしたからな。」

M「ああ。その日は米国株も下げ、為替も円高で返ってきており、日経平均も安く始まったんだが、寄り後はしっかり買われ、終わってみれば3桁の上昇で引けている。」

T「相変わらず海外投資家の買いが継続しているようだ。既に持たざるリスクを感じてきている海外投資家も多いとの話もあるが・・。」

M「そうだな。衆院選で与党圧勝となったことで、日本は暫く政局不安の懸念は無くなったと見られたんだろう。それだけに買い安心感があると・・。」

T「それにやはりアベノミクス継続となれば、来年任期を向かえる黒田日銀総裁の続投も濃厚という見方にも繋がっているんだろうな。」

M「そうだな。それはつまり異次元緩和政策が継続されると言うことだ。」

T「今月はまだ一度も買っていないが、年間6兆円を目処としている日銀ETF買いも当面続くということになる。」

M「だろうな。日経平均は水曜日には下げ、17連騰はならなかったが、その日の下げ幅は上げてきた分を考えれば大したこともない。」

T「ああ。97円程度の下落だ。しかも木曜、金曜日と続伸しているからな。つまり今月はまだ1日しか下げていないことになる。」

M「1ヶ月の上昇日数は週休二日になってからは過去最高となっているようだ。」

T「記録ずくめの月だったな。今月は。」

M「衆院解散総選挙というイベントが今月もっとも大きな上昇要因となったと言えるが、それに加えてやはり米国株の強さも大きいだろう。」

T「そうだな。今週も米国株は強かった。企業決算が続々と出ており中には失望されたり出尽くしで売られたりする銘柄も見られているが、全体的には好決算目立っており好感される銘柄も多い。」

M「まあ、相場の支えになっているは確かだろうな。」

T「日本でも企業決算発表が本格的に始まっている。やはり上方修正ラッシュといえ、しっかり買われる銘柄も目立っている。」

M「まあ好決算はある程度は織り込まれている面もあり、中には出尽くしで売られるモノも見られているが、そういった銘柄も下値も限定的だろう。」

T「だろうな。それに通期上方修正も目立っているが、依然として保守的といえる企業も少なくない。」

M「まあ、そうだな。下期の想定為替を1ドル110円としているところも多く、このまま円安基調が続くなら再度の上方修正も必至となる。」

T「ドル円はここに来て上値重くなってきているものの、大きく円高へ振れるような状況ではなくなっている印象だ。」

M「ああ。一時的に円高へ振れてもすぐに戻す動き繰り返しており値固めの段階だろう。」

T「ただ来週には為替を動かすようなイベントも多い。」

M「ああ。米国ではFOMCに雇用統計など重要な経済指標多く、更にトランプ大統領が次期FRB議長を誰にするのか来週にも決める見込みだ。」

T「テイラーかパウエルかといった状況になっているが、テイラーならドル買い、パウエルならドル売りの反応を示すと見られている。」

M「他には税制改革案が1日に公表される見通しだ。それも為替市場に影響与える可能性もあるだろう。」

T「だろうな。」

M「日本では日銀金融政策決定会合があるが、まあこれは良くも悪くもサプライズ無く為替市場への影響もなさそうだ。」

T「欧州ではやはりスペインのカタルーニャ独立問題だろうな。昨日、カタルーニャは独立宣言し、ユーロ売りに繋がった。」

M「昨晩の米国株の動き見る限り、影響は限定的に思えるが、スペイン情勢緊迫化してくると無視も出来なくなる。」

T「いずれにしろ来週は色々と目白押しだな。今の強い相場の流れに水を差さなければ良いけどな。」

M「まあ、例え水を差されても、ここまで上昇も急ピッチだけに良い冷やしになるんじゃないのか。」

T「そうだな。とりあえず来週末どういう状況で迎えられるのか楽しみだ。期待したいモンだ。」