慰安婦像、米サンフランシスコ市長に直談判申し入れ 大阪市長

慰安婦像、米サンフランシスコ市長に直談判申し入れ 大阪市長

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吉村洋文大阪市長

 大阪市姉妹都市、米サンフランシスコ市が検討している慰安婦像と碑の公共物化への対応をめぐり、吉村洋文大阪市長は30日、サ市のエドウィン・M・リー市長に来月13日(日本時間14日)の面会を申し入れていることを明らかにした。市役所で記者団の取材に答えた。像と碑が公共物化されれば姉妹都市関係を解消する意思を「直接リー市長に伝えたい」としている。

 サ市議会は、像と碑などの寄付受け入れの議案を審議中。来月2日(同3日)の委員会審議を経て同7日(同8日)の本会議で可決される見通し。リー市長が拒否権を発動しない限り、同17日(同18日)に受け入れは自動的に執行される。

 吉村市長は、像や碑が公共物化されれば「姉妹都市の前提となる信頼関係が失われる」と述べ、書簡で繰り返し懸念を伝えてきた。
 吉村市長によると、今月26日にリー市長との面会を申し入れ、サ市側と調整が続いている。「お会いして方針が変わるかといえば変わらない」としつつ、「サ市の最終決定権者のリー市長と1対1で話をしたい。その上で大阪市として意思決定をしたい」と述べた。

 像と碑は中国系民間団体が9月22日にサ市内の私有地に設置し、サ市議会がこの日を「慰安婦の日」と決議。碑文は慰安婦を「性奴隷」と表記し、「ほとんどが戦時中のとらわれの身のまま亡くなった」などと日本政府の見解と異なる主張を一方的に刻んでいる。
 この私有地は今月17日にサ市へ譲渡され「市有地」となっており、吉村市長は「非常に残念」と述べた。