米大統領が核攻撃を命令しても軍は「拒否できる」 元米戦略軍司令官が証言
米大統領が核攻撃を命令しても軍は「拒否できる」 元米戦略軍司令官が証言
http://www.sankei.com/images/news/171115/wor1711150011-n1.jpg 【ワシントン=加納宏幸】核戦力の運用を統括する米戦略軍のケーラー元司令官は14日、大統領から核攻撃の命令があったとしても軍が「違法」と判断した場合には拒否することができるとの認識を示した。北朝鮮核・ミサイル開発で軍事的な選択肢が俎上に載せられる中、上院外交委員会が開いた核兵器の使用権限に関する公聴会で証言した。
ケーラー氏は、大統領から核攻撃の命令があったとしても、軍の指揮系統を通じて軍事的な必要性や攻撃に対する比例性などから命令が適法かどうかを判断するとし、「米軍はやみくもに命令に従うわけではない」と強調した。
委員会に提出した準備書面で、同氏は軍として「違法な命令や適切な機関から出されていない命令については疑義を呈し、究極的には拒絶する」と指摘した。