「妻が怖い」…「帰宅恐怖症」になった男性

[イドンジュンの日本は今]「妻が怖い」…「帰宅恐怖症」になった男性

避難所だった家庭が男性にとっての恐怖になっている。
正確には家ではなく、妻がそうだ。
妻に恐ろしい感情を感じた男性は夜勤をしたり、仕事の後に外をうろつくなど家を遠ざけることになった。
その後葛藤が深まって離婚という極端な形が現れて問題だと指摘されている。

■既婚男性4人に1人が帰宅恐怖症の患者

帰宅恐怖症とは、妻との関係で発生する葛藤、不安、会話の難しさなどで心理的な圧迫やストレスを受けて妻に対する拒否感と恐怖を感じる症状を意味する。

最近このような問題が既婚男性の間で拡散すると、日本リサーチポータルが既婚男性330人を対象に帰宅恐怖症を患っているかを聞くと、なんと4人に1人が「そうだ」と答えた。

かれらの症状を聞くと「恋愛時代は分からなかった妻の変わった姿」「警察の尋問を彷彿とさせる圧迫。そして数えきれないほど発生する要求に恐怖を感じる」と口をそろえる。

特に一部は、妻の嫉妬妄想でなんと1年以上家に帰らないでいて、急変した妻と離れて過ごすため別居や離婚調停申請をするなど、予期せぬ副作用を生んでいる。

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■夫が帰宅恐怖を感じるメカニズム

かれらの恐怖は小さなことが積もって大きくなって発生する。
夫婦問題をテーマに講演をする夫婦クリニックのコバヤシ・ミチコ院長は、私的な夫婦喧嘩が繰り返された後、そこで発生した考え方の違いが問題を育てると指摘する。

争いの後、夫は妻の願いや怒った理由を把握できず、妻はこのような夫の姿に自分自身を理解して分かってくれないという理由で夫に非難の矢を向ける。

それで夫は頭の痛い妻の小言を避けて、家の外をうろついて回避しようとする傾向を見せ、夫が逃げれば妻は追いかけてコーナーに追い詰めて問題を育てる。
その結果、男性はますます妻を避けたい対象だと思って恐れるようになり、現象が深刻化し、男性はますます家に帰ることができなくなると説明した。

彼女は「その後、うろつくことに疲れた男性は、妻に離婚の書類を出したり、他の女性と会うようになると、夫婦間は終わりを迎える」とし、妻に恐怖を感じる男性は優しく、忍耐力と思慮深さがあって、紛争を望まない平和主義的な性向を見せると言う。

続くわずらわしさと複雑さを嫌い、過去に母親や異性から関心を超えた執着を経験した男性が、そういった恐怖に簡単に取りつかれる特徴を見せると付け加えた。

■帰宅恐怖長期化=夫婦関係短期化

帰宅恐怖が一日二日で終われば夫婦関係に大きな影響を与えない。
男性は帰宅恐怖を感じたら、同僚や友人などの知人と夜遅くまでの時間を送ったり、漫画喫茶、コーヒーショップ、車で寝るなど、短期的な代案を優先と考える。

しかしこのような行動が長くなるほど、夫婦間のミゾは深まる。
妻の嫉妬妄想に苦しんだ40代の男性は、1年前家を出て、今も街をさまよっている。

彼は、男性の共通した意見として、「妻の激しいこだわり、病的な疑いがたいへん」とし「なにかやらかして疑われるなら仕方ないが、妄想にとらわれて夫を信頼しない妻に大きな失望感を感じる」と述べた。

続いて「逆に『私は悪い人間なのか』と悩むことになる」とし「心の安息所だった家がそういう役割を果たせない」と苦しい心情を明らかにした。

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■妻の無理な要求が夫を困難にする

一方日本では、今年の流行語に選ばれた「ワンオペ育児」も帰宅恐怖を助長する原因として挙げられている。
問題は、共働きではなく、専業主婦が働く女性たちのように家事を分担せよという主張から始まる。
彼女らは「夫が家ですべきこと」を決めて、夜遅くまで働いて帰宅した夫に家事を押し付ける。

男性は「週末や休日ならともかく、自宅で家事をする主婦が役割をおろそかにしている」とし「激務に疲れた状態で夜遅くまで家事を強要されるのは非常に大変なことだ」と訴えた。

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一方、男性のニーズも問題だという指摘だ。
他のアンケートで、「都市の男性が考える理想的な妻の姿」を問うと、彼らは、文句を言わず、笑顔を失うことがなく、専業主婦ではなく、仕事や財テクによる経済的な支援をして、女性らしい美味しい料理のスキルがあって、夫婦関係を求めないことなどを挙げている。

これに対して女性は、共働きは現実的に可能だが、他の要件は個人差が大きくて、すべてで満足させるのは負担だという意見である。

この他にも、妻の暴力・暴言、しつこい、結婚への後悔、他の男性との比較、浮気などが男性を苦労させて妻恐怖に追い込むことが分かった。

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数十年間、お互いに知らなかった男女が、ある日一つになる結婚生活の中で、意見の相違は予想することができることである。
先の専門家の指摘のように、大したことがないところから始まった不和が元に戻すことができない状況に至る前に、「お互いの心を知る機会」だと思ってほしい。
「結婚は違う男女が未来に向かって一緒に歩いていくこと」だという。