先座席に座る34歳に立腹…腹を刺した62歳男、逮捕

優先座席に座る34歳に立腹…腹を刺した62歳男、逮捕 JR大阪環状線大正駅



 大阪市大正区のJR大阪環状線大正駅構内で7日、電車から降りた男性(34)が男に刺された事件で、大阪府警大正署捜査本部は8日、殺人未遂容疑で同区千島、派遣社員、小泉元和容疑者(62)を逮捕した。捜査本部によると「持っていた果物ナイフで刺したことに間違いない」と容疑を認めている。

■通勤時、お互い「以前から見た顔」
 被害男性とは以前から、電車内でトラブルになることがあったと供述。事件当日については「優先座席に座っているのが腹が立った」などと説明しているという。
 男性は病院に搬送され、現在も入院中。全治は不明だが、重傷とみられる。
 逮捕容疑は7日午前6時50分ごろ、大正駅構内で、男性の腹部を刃物で数回突き刺し、殺害しようとしたとしている。
 捜査本部によると、付近の防犯カメラ映像を精査した結果、男性を刺した犯人と、近くの集合住宅に出入りしている男が酷似していることが判明。同住宅の一室が小泉容疑者の自宅だった。
 小泉容疑者は8日朝になって自ら捜査本部へ電話をかけ、「電車内で男性ともめナイフで刺した」と申告。捜査員が自宅まで出向き、任意同行のうえで逮捕した。小泉容疑者は「ばれるのは時間の問題だと思っていた」とも話している。
 男性と小泉容疑者は内回りの同じ電車を利用して同駅で降車。ホーム上でもみ合いになっている様子が防犯カメラに写っていた。被害男性も犯人について「以前にも見たことがある」と説明していた。