2018年2月8日、澎湃新聞/支那

「どうして韓国で大型スポーツイベントがあるたびに、食中毒が発生するのだろうか」とするコラム記事を掲載した。

数日前、平昌五輪で警備を担当する民間警備会社のスタッフ宿舎で多くのスタッフが頭痛、腹痛、下痢などの症状を訴えた。ノロウイルスに感染したとみられ、新華社は患者が警備員のほか調理員、警察官、メディア関係者、国際五輪委員会(IOC)関係者にまで拡大したと伝えている。また、開会式前日の8日にも新たに42人のノロウイルス感染が確認され、感染者は計128人になったという。

記事は、韓国の疾病管理本部の教授が「現段階の検査状況からみて、集団下痢の原因はかなりの程度で平昌方面の管理不行き届きにあると思われる」との見解を示したとする、中国メディアの報道を紹介。「幸いなことに、今回の集団食中毒事件は選手にまでは波及していないようだ」としている。そして、五輪会場での食中毒発生を受けて各国メディアが選手の安全問題に注目し始め、中国を含めた多くの国の選手が自前の食料を持参していると紹介した。

記事はまた1988年のソウル夏季五輪でも晩夏の高温下で長時間保存されたキュウリサラダを食べた多くの選手がウイルス感染を起こし、試合出場のチャンスを失うとともに、多くの観客も頭痛や嘔吐(おうと)、下痢などの症状を訴える事態が発生したと指摘。

2014年の仁川アジア大会でも会場スタッフやボランティア、一部選手の弁当からサルモネラ菌が検出されたことがトップニュースとして報じられたとした。 

記事は、「選手やスタッフの安全を保障することも、総合的なスポーツイベントが高いレベルを維持できるかを占う大きな要素の1つだ」と論じている。