◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.04.21
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も日本株はしっかりと上昇した。」
M「ああ。これで4週連続の上昇だ。」
T「先週は懸念されて重しとなっていたシリア問題だが、先週末に米国が英仏と共同で攻撃を行った。」
M「その前には米国務省が、シリア政権の化学兵器使用を示す信頼性の高い証拠を入手したと表明していたからな。」
T「証拠を掴んだことで、攻撃に踏み切ったようだ。」
M「それをうけロシアの動向次第では、米露衝突という懸念もされたものの、ロシアは非難声明発表したものの、軍事的な抵抗を示さなかったことで、軍事衝突は避けられた格好だ。」
T「米国は攻撃前にロシアへ通告もしていたようだし、トランプ大統領が作戦終了だといったことで、再度の攻撃はないとの見方に繋がったことも安心感になった。」
M「ああ。結果的にはアク抜け的な動きとなり、それをうけての週明けの日本株や米国株は嫌気する動きは見られておらず、しっかりと上昇した。」
T「今週の注目イベントとして日米首脳会談があった。これも無難に終えたということも大きいだろう。」
M「そうだな。初日の会談を終えて、その内容が伝わっていたが、その状況からも懸念されるようなことにはならないという見方が強まった。」
T「初日を終えた後、水曜日の日本株は先物の買い戻しで大きく上昇している。」
M「ショートしていた投機筋が買い戻しを余儀なくされた格好だ。」
T「日米首脳会談では、トランプ大統領が日本に対して、通商問題で厳しい要望してくるのではとの懸念もあったからな。」
M「それに円安牽制への懸念も一部ではいわれていた。しかし日米首脳会談では、為替に関する言及はなく、通商問題で具体的な要望なども出なかった。」
T「まあ、トランプ大統領はTPP復帰の検討を先日表明していたものの、TPPに関しては消極的で、あくまでも2国間協議を望む姿勢を示していたけどな。」
M「そうだな。TPP復帰検討はあくまでもポーズなんだろう。まあ結局は今回の会談、何一つ新たに決めたことはなく、本格的な協議はこれからとなる。」
T「米国による鉄鋼・アルミの追加関税に関しても、結局日本は対象にされたままだ。除外させるための具体的な条件なども提示されず、ずるずると追加関税かけられ続けることになりそうだ。」
M「まあ、下手に厳しい条件突きつけられるよりは良かったのかも知れない。」
T「確かにそうだが・・。結局、通商問題に関しては、懸念されたようなことにはならなかったが、結局何の進展もなく、無難に終えたという感じだ。」
M「今後だろうな。トランプ大統領だって、いずれ日本に対して貿易赤字削減するために具体的な要求してくる恐れもある。ただ今は、米朝首脳会談という大イベントを控えているだけに、その前に日本との結束をしっかりアピールしておきたいんだろう。」
T「今回の日米首脳会談で、安倍首相は北朝鮮の拉致問題を強く訴え、トランプ大統領もそれを共感し、拉致問題解決に最大限の努力を尽くす考えを示した。」
M「ああ。これは安倍首相にとってもプラスだろうな。」
T「とにかく無難に日米首脳会談を終えたことで、日本株には追い風になった格好だ。」
M「それにより日経平均は22000円も突破し、木曜日の場中には22300円台まで上昇する場面も見られた。」
T「ただ値を保てなかったけどな。買い戻しが一巡したのか、その後は弱含みの動きとなっている。」
M「しかし売り込みにくさも出ているだろう。ここに来て為替が円安へ振れてきているし、来週から本格化する企業決算への懸念も和らいできていると言える。」
T「ああ。今の為替水準だと、今期の想定為替を1ドル105円とするところが多そうであり、それならば今期増益確保する企業も増えそうだからな。」
M「米国では既に決算発表シーズン始まっているが、結構まちまちだな。好決算ももちろん多いが、それを受けて出尽くし的な動きも見られている。」
T「逆に決算想定より良くないと言う企業もあり、確かにまちまちだ。」
M「今週は台湾TSMCが決算で、先行き懸念を示したことで、供給先のアップルや、半導体関連株が軒並み売られている。それらこれから決算発表控えているだけに、懸念も強まった格好だ。」
T「昨日も米国市場ではアップル株や半導体関連株が続落しており、先行き懸念出てきている。」
M「まあ、事前に警戒されてきただけに、決算発表でアク抜け、もしくは過度な懸念後退と言う格好になれば良いのだが・・・。」
T「それともう一つ、米長期金利がここに来て上昇してきているのも気掛かりだ。」
M「ああ。米10年債利回りは、昨日も上昇し、2月の高値水準を超える場面も見られている。」
T「いよいよ3%が近づいており、それを突破してくると、再び波乱要因となる恐れも否めない。」
M「まあ、それによってドル高圧力強まり、円安へ振れやすくなるものの、米国株が波乱となっては、日本株にも逆風だからな。」
T「来週は企業決算への注目集まりそうだが、外部要因としてはやはり米長期金利の動向や、それを受けての米国株が注目されそうだ。」
M「ところで朝方には、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル発射を中止すると表明し、核実験場の廃止も発表した。 」
T「これは好材料だな。米朝首脳会談へ向けてのアピールなんだろうけど・・・。」
M「ただ完成したため実験や試射は必要ないとのことであり、核廃棄ではない。」
T「放棄する意向は示しておらず、短距離ミサイルに関しては何ら言及してない。」
M「ああ。それだけに今回の北朝鮮による決定は好感されそうだが、限定的になりそうだな。」
T「来週末には北朝鮮と韓国の南北首脳会談がある。北朝鮮が核兵器廃棄の可能性を示すのかどうか注目される。」
M「北朝鮮によってあくまでも本番は6月上旬にも行われると見られている米朝首脳会談だからな。それへ向けての布石となるだけに、それなりのポーズは示してくる可能性はあるかもな。」
T「ああ。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も日本株はしっかりと上昇した。」
M「ああ。これで4週連続の上昇だ。」
T「先週は懸念されて重しとなっていたシリア問題だが、先週末に米国が英仏と共同で攻撃を行った。」
M「その前には米国務省が、シリア政権の化学兵器使用を示す信頼性の高い証拠を入手したと表明していたからな。」
T「証拠を掴んだことで、攻撃に踏み切ったようだ。」
M「それをうけロシアの動向次第では、米露衝突という懸念もされたものの、ロシアは非難声明発表したものの、軍事的な抵抗を示さなかったことで、軍事衝突は避けられた格好だ。」
T「米国は攻撃前にロシアへ通告もしていたようだし、トランプ大統領が作戦終了だといったことで、再度の攻撃はないとの見方に繋がったことも安心感になった。」
M「ああ。結果的にはアク抜け的な動きとなり、それをうけての週明けの日本株や米国株は嫌気する動きは見られておらず、しっかりと上昇した。」
T「今週の注目イベントとして日米首脳会談があった。これも無難に終えたということも大きいだろう。」
M「そうだな。初日の会談を終えて、その内容が伝わっていたが、その状況からも懸念されるようなことにはならないという見方が強まった。」
T「初日を終えた後、水曜日の日本株は先物の買い戻しで大きく上昇している。」
M「ショートしていた投機筋が買い戻しを余儀なくされた格好だ。」
T「日米首脳会談では、トランプ大統領が日本に対して、通商問題で厳しい要望してくるのではとの懸念もあったからな。」
M「それに円安牽制への懸念も一部ではいわれていた。しかし日米首脳会談では、為替に関する言及はなく、通商問題で具体的な要望なども出なかった。」
T「まあ、トランプ大統領はTPP復帰の検討を先日表明していたものの、TPPに関しては消極的で、あくまでも2国間協議を望む姿勢を示していたけどな。」
M「そうだな。TPP復帰検討はあくまでもポーズなんだろう。まあ結局は今回の会談、何一つ新たに決めたことはなく、本格的な協議はこれからとなる。」
T「米国による鉄鋼・アルミの追加関税に関しても、結局日本は対象にされたままだ。除外させるための具体的な条件なども提示されず、ずるずると追加関税かけられ続けることになりそうだ。」
M「まあ、下手に厳しい条件突きつけられるよりは良かったのかも知れない。」
T「確かにそうだが・・。結局、通商問題に関しては、懸念されたようなことにはならなかったが、結局何の進展もなく、無難に終えたという感じだ。」
M「今後だろうな。トランプ大統領だって、いずれ日本に対して貿易赤字削減するために具体的な要求してくる恐れもある。ただ今は、米朝首脳会談という大イベントを控えているだけに、その前に日本との結束をしっかりアピールしておきたいんだろう。」
T「今回の日米首脳会談で、安倍首相は北朝鮮の拉致問題を強く訴え、トランプ大統領もそれを共感し、拉致問題解決に最大限の努力を尽くす考えを示した。」
M「ああ。これは安倍首相にとってもプラスだろうな。」
T「とにかく無難に日米首脳会談を終えたことで、日本株には追い風になった格好だ。」
M「それにより日経平均は22000円も突破し、木曜日の場中には22300円台まで上昇する場面も見られた。」
T「ただ値を保てなかったけどな。買い戻しが一巡したのか、その後は弱含みの動きとなっている。」
M「しかし売り込みにくさも出ているだろう。ここに来て為替が円安へ振れてきているし、来週から本格化する企業決算への懸念も和らいできていると言える。」
T「ああ。今の為替水準だと、今期の想定為替を1ドル105円とするところが多そうであり、それならば今期増益確保する企業も増えそうだからな。」
M「米国では既に決算発表シーズン始まっているが、結構まちまちだな。好決算ももちろん多いが、それを受けて出尽くし的な動きも見られている。」
T「逆に決算想定より良くないと言う企業もあり、確かにまちまちだ。」
M「今週は台湾TSMCが決算で、先行き懸念を示したことで、供給先のアップルや、半導体関連株が軒並み売られている。それらこれから決算発表控えているだけに、懸念も強まった格好だ。」
T「昨日も米国市場ではアップル株や半導体関連株が続落しており、先行き懸念出てきている。」
M「まあ、事前に警戒されてきただけに、決算発表でアク抜け、もしくは過度な懸念後退と言う格好になれば良いのだが・・・。」
T「それともう一つ、米長期金利がここに来て上昇してきているのも気掛かりだ。」
M「ああ。米10年債利回りは、昨日も上昇し、2月の高値水準を超える場面も見られている。」
T「いよいよ3%が近づいており、それを突破してくると、再び波乱要因となる恐れも否めない。」
M「まあ、それによってドル高圧力強まり、円安へ振れやすくなるものの、米国株が波乱となっては、日本株にも逆風だからな。」
T「来週は企業決算への注目集まりそうだが、外部要因としてはやはり米長期金利の動向や、それを受けての米国株が注目されそうだ。」
M「ところで朝方には、北朝鮮が核実験と大陸間弾道ミサイル発射を中止すると表明し、核実験場の廃止も発表した。 」
T「これは好材料だな。米朝首脳会談へ向けてのアピールなんだろうけど・・・。」
M「ただ完成したため実験や試射は必要ないとのことであり、核廃棄ではない。」
T「放棄する意向は示しておらず、短距離ミサイルに関しては何ら言及してない。」
M「ああ。それだけに今回の北朝鮮による決定は好感されそうだが、限定的になりそうだな。」
T「来週末には北朝鮮と韓国の南北首脳会談がある。北朝鮮が核兵器廃棄の可能性を示すのかどうか注目される。」
M「北朝鮮によってあくまでも本番は6月上旬にも行われると見られている米朝首脳会談だからな。それへ向けての布石となるだけに、それなりのポーズは示してくる可能性はあるかもな。」
T「ああ。期待したいモンだ。」