◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.05.19

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均23000円手前での揉み合い相場だったといえる。」

M「そうだな。それでも週間ベースでは今週も上昇となり、これで日経平均8週連続の上昇となった。」

T「ただそんな印象は乏しいよな。確かに3月の安値から日経平均は2500円程度も上げてきたんだが、足元はかなり膠着相場になっており、上昇ピッチも緩やかだ。」

M「悪く言えば参加者乏しく覇気がない相場と言える。」

T「企業決算発表が今週で終わり、見直し買いも個別株には見られているが、全体的に買われるような展開ではないから。」

M「企業決算も全体的に良いと言うわけでもなく、結構まちまちだ。ただ懸念されていたような今期減益ラッシュという感じではない。」

T「ああ。懸念されたほど悪くはないものの、積極的に買いたくなるような好決算が多いわけでもない。」

M「そうだな。結局、決算発表シーズン終えて、日本株に売り込みにくさには出たと言えるが、積極的買っていこうということにも繋がらないように思える。」

T「ただやはり中小型株には、決算でしっかり買われる銘柄も目立っている。」

M「そうだな。中小型株はアナリストがカバレッジしてない銘柄も少なくなく、それだけに事前に織り込まれていないものも多く、決算発表で良くも悪くも大きく動きやすい。」

T「それに日中のボラティリティが乏しくなってきているだけに、値動き求めて中小型株へ短期資金も集まりやすくなっているという面もあるんだろう。」

M「だろうな。それだけに好決算発表した中小型株には資金が入ってきやすい状況なんだろう。」

T「まあ中小型株が強くなっていくなら、日経平均が上値重くても悪い地合ではないだろう。」

M「ただ中小型株全体的に強くなって行くなら良いが、やはり決算良くない中小型株は売り込まれているものも多く、しっかり選別されている状況だ。」

T「好決算銘柄以外にも物色が広がっていくようだと面白いんだが・・。」

M「テーマ株物色などが再び活発になってくれば、新興市場にも追い風となり個人投資家の心理も良くなっていくんだが。」

T「そうだな。そういう展開になっていくのか来週以降注目だな。」

M「ああ。日経平均も来週には23000円超えと期待したいところだが、外部要因で結構不透明感も意識されており、警戒感も必要かもな。」

T「米中通商協議が行われているが、結構難航している感じだし、今後の進展次第では米国株に良くも悪くも大きく影響を与えそうだ。」

M「それに北朝鮮問題も不透明感出てきている。今週突如、北朝鮮が南北閣僚級会談を中止した。更に来月予定されている米朝首脳会談の中止の可能性も示唆している。」

T「米朝首脳会談中止となれば、一気に緊迫化しそうだ。それにより北朝鮮リスクが再び意識されることになる。」

M「中東情勢懸念もあり、外部要因が結構きな臭くなっているだけに突如の波乱への警戒も必要だろう。」

T「だろうな。今週は米長期金利上昇によりドル円が円安へ振れて、日本株の支えとなった面があるが、やはり外部要因によるリスクオフの動きになれば、再度円高へという懸念も出てきてしまうからな。」

M「そうだな。ただ更に米長期金利が上昇し、それにより円安が一段と進行しても、米国株には重しとなる恐れがある。米国株安となれば、円安でも日本株には逆風だ。」

T「確かにそうだな。米国株弱含みという程度なら良いが、波乱的に下落すれば円安進行しても日本株には売り材料となってしまうだろう。」

M「まあ、米国株が波乱的に下落するなら、ドルも売られて円安進行にはなりにくいけどな。」

T「いずれにしろ来週は米中貿易問題や、北朝鮮問題の行方に注目だな。株式市場に追い風になるような展開になってくれれば良いのだが・・。」

M「ああ。期待したいモンだ。」