はやぶさ2は
リュウグウまで約3100キロの距離に近づいた3日、機体を加速するための
イオンエンジンの連続運転を完了。搭載するカメラで位置を確認しながら化学エンジンを少しずつ噴射して航行する「接近誘導」を始めた。7日時点で、約2100キロの距離を航行中という。
チームの吉川真准教授は「打ち上げから3年半たち、いよいよ本番に差し掛かった。
小惑星にたどり着けるか、そしてどんな星なのか。今、まさに緊張している」と心境を明かした。
イオンエンジンの運転を往路で無事に終えたことについて、担当する西山和孝准教授は「初代
はやぶさの不具合をとことん直し、自信を持っていた。地上でエンジンをつくるまでが勝負だった」と冷静に語った。「地球への帰り道も大丈夫か」と問われると「大丈夫と思う」と笑顔を見せた。