◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.08.04
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本株は軟調な展開となった。」
M「ああ。日経平均、TOPIX共に4週ぶりの下落となった。」
T「今週は日銀金融政策決定会合に米FOMC、それに米経済指標発表も多く、日米で企業決算も非常に多かった。」
M「そういった重要イベントが今週は多く、積極的には動きにくかったともいえる。」
T「そんな重要イベント目白押しのさなか、米中貿易摩擦懸念が再び強まったから堪らない。」
M「そうだな。今週トランプ政権が、中国輸入製品2000億ドル相当について、計画している10%の関税を25%に引き上げることを検討していることが明らかになった。」
T「あの2000億ドルへの関税って本当にやる気なのかという見方にも繋がったといえる。」
M「そうだな。市場では疑心暗鬼な面も確かにあった。まあ、まだ疑心暗鬼な面も強いけどな。」
T「だよな。やはり市場では、なんとか話し合いで、2000億ドルへの関税は実施されないとの見方もまだまだ多い。」
M「まあ、見方というより希望だけどな。」
T「これに対して中国は昨晩、600億ドル分の米国製品への報復関税を発表した。米国が、中国製品2000億ドルへの関税を実施するなら、報復として600億ドル分の米国製品に関税をかけると・・。」
M「まあ同規模とは行かないだろうな。中国が米国から輸入しているのは1300億ドル程度だからな。」
T「既に中国は600億ドル分の報復関税を決めている。7/6に発動した340億ドルに加えて160億ドル分も、米国が第2弾の対中制裁を発動したときに行う予定だ。」
M「それに加えて、今回表明した600億ドル分が実際に発動されれば、合計1200億ドル分の米国製品に関税をかけることになる。」
T「米国から輸入しているほぼ全部だな。」
M「これ以上、中国は関税合戦は出来ないことになる。もしかすれば、別の形で報復してくる恐れも否めない。」
T「今週、再び米中貿易摩擦懸念が強まったため、中国株が大きく下落してしまった。それも日本株の重しとなった面もあるだろう。」
M「当然なるだろう。米国による制裁関税により、中国経済の先行き懸念が強まっている。そうなれば、日本経済だって悪影響を受けるからな。」
T「だよな。米国株も今週は米中貿易摩擦懸念が重しとなった面もあるが、昨日は中国が報復関税発表したにもかかわらず嫌気する動きは個別銘柄に限定されていた。」
M「ああ。昨日の米国株は主要株価3指数いずれも、しっかり上昇し引けている。」
T「好決算発表銘柄が引き続きしっかりだったことが支えとなった。」
M「朝方発表された雇用統計やISM非製造業景況感指数は市場予測より弱かったんだが、それでも嫌気されなかった。」
T「それによりドルが売られ、円高になっている。」
M「今週も米企業決算はまちまちだったといえるが、アップルが好決算でしっかり買われていることが投資家心理を再び改善させた面もあるかもな。」
T「確かにそれはあるだろうな。フェイスブックなど米国株を牽引してきたネット株の一角が決算を機に売り込まれており、投資家心理を冷やしてきていたといえるからな。」
M「ただアップルが今週決算発表し、アップル株は大きく買われ上場来高値を更新し続けている。」
T「決算発表以降、連日上げており、米国企業としては初となる時価総額1兆ドル越えとなっている。」
M「アップル株は多くの個人投資家や機関投資家が保有する銘柄だけに、それが最高値連日で更新しているんだ。投資家心理には当然プラスだろう。」
T「ああ。ただアップル効果も早々長く続くモンでもないだろうけどな。」
M「そうだな。再び米中貿易摩擦懸念が意識されて米国株の重しとなる恐れも当然なるだろうな。」
T「来週には日米通商協議も始まる。米国は日本に対しても結構厳しい事を言ってくる恐れもあり警戒されそうだ。」
M「日本としては何としても、トランプ政権が検討している自動車関税を阻止しないとな。」
T「まあ来週は初会合ということもあり、突っ込んだ協議にはならないと思うが、来週の重要イベントの一つとして注目だな。」
M「取りあえず米中貿易摩擦懸念が来週これ以上強まらなければ良いけどな。中国株の動向も気掛かりだ。」
T「そうだな。中国株の下落はやはり日本など他の株式市場でも投資家心理に悪影響となるだけに、来週はしっかりと下げ止まって欲しいモンだ。」
M「ああ。期待したい。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本株は軟調な展開となった。」
M「ああ。日経平均、TOPIX共に4週ぶりの下落となった。」
T「今週は日銀金融政策決定会合に米FOMC、それに米経済指標発表も多く、日米で企業決算も非常に多かった。」
M「そういった重要イベントが今週は多く、積極的には動きにくかったともいえる。」
T「そんな重要イベント目白押しのさなか、米中貿易摩擦懸念が再び強まったから堪らない。」
M「そうだな。今週トランプ政権が、中国輸入製品2000億ドル相当について、計画している10%の関税を25%に引き上げることを検討していることが明らかになった。」
T「あの2000億ドルへの関税って本当にやる気なのかという見方にも繋がったといえる。」
M「そうだな。市場では疑心暗鬼な面も確かにあった。まあ、まだ疑心暗鬼な面も強いけどな。」
T「だよな。やはり市場では、なんとか話し合いで、2000億ドルへの関税は実施されないとの見方もまだまだ多い。」
M「まあ、見方というより希望だけどな。」
T「これに対して中国は昨晩、600億ドル分の米国製品への報復関税を発表した。米国が、中国製品2000億ドルへの関税を実施するなら、報復として600億ドル分の米国製品に関税をかけると・・。」
M「まあ同規模とは行かないだろうな。中国が米国から輸入しているのは1300億ドル程度だからな。」
T「既に中国は600億ドル分の報復関税を決めている。7/6に発動した340億ドルに加えて160億ドル分も、米国が第2弾の対中制裁を発動したときに行う予定だ。」
M「それに加えて、今回表明した600億ドル分が実際に発動されれば、合計1200億ドル分の米国製品に関税をかけることになる。」
T「米国から輸入しているほぼ全部だな。」
M「これ以上、中国は関税合戦は出来ないことになる。もしかすれば、別の形で報復してくる恐れも否めない。」
T「今週、再び米中貿易摩擦懸念が強まったため、中国株が大きく下落してしまった。それも日本株の重しとなった面もあるだろう。」
M「当然なるだろう。米国による制裁関税により、中国経済の先行き懸念が強まっている。そうなれば、日本経済だって悪影響を受けるからな。」
T「だよな。米国株も今週は米中貿易摩擦懸念が重しとなった面もあるが、昨日は中国が報復関税発表したにもかかわらず嫌気する動きは個別銘柄に限定されていた。」
M「ああ。昨日の米国株は主要株価3指数いずれも、しっかり上昇し引けている。」
T「好決算発表銘柄が引き続きしっかりだったことが支えとなった。」
M「朝方発表された雇用統計やISM非製造業景況感指数は市場予測より弱かったんだが、それでも嫌気されなかった。」
T「それによりドルが売られ、円高になっている。」
M「今週も米企業決算はまちまちだったといえるが、アップルが好決算でしっかり買われていることが投資家心理を再び改善させた面もあるかもな。」
T「確かにそれはあるだろうな。フェイスブックなど米国株を牽引してきたネット株の一角が決算を機に売り込まれており、投資家心理を冷やしてきていたといえるからな。」
M「ただアップルが今週決算発表し、アップル株は大きく買われ上場来高値を更新し続けている。」
T「決算発表以降、連日上げており、米国企業としては初となる時価総額1兆ドル越えとなっている。」
M「アップル株は多くの個人投資家や機関投資家が保有する銘柄だけに、それが最高値連日で更新しているんだ。投資家心理には当然プラスだろう。」
T「ああ。ただアップル効果も早々長く続くモンでもないだろうけどな。」
M「そうだな。再び米中貿易摩擦懸念が意識されて米国株の重しとなる恐れも当然なるだろうな。」
T「来週には日米通商協議も始まる。米国は日本に対しても結構厳しい事を言ってくる恐れもあり警戒されそうだ。」
M「日本としては何としても、トランプ政権が検討している自動車関税を阻止しないとな。」
T「まあ来週は初会合ということもあり、突っ込んだ協議にはならないと思うが、来週の重要イベントの一つとして注目だな。」
M「取りあえず米中貿易摩擦懸念が来週これ以上強まらなければ良いけどな。中国株の動向も気掛かりだ。」
T「そうだな。中国株の下落はやはり日本など他の株式市場でも投資家心理に悪影響となるだけに、来週はしっかりと下げ止まって欲しいモンだ。」
M「ああ。期待したい。」