スペースX、民間企業でISS有人飛行一番乗りへ-ボーイング抑え
イーロン・マスク氏率いる米スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)はこのままいけば米ボーイングを抑え、国際宇宙ステーション(ISS)に米国人宇宙飛行士を運ぶ最初の民間企業になりそうだ。
米航空宇宙局(NASA)が2日に発表した最新スケジュールによると、スペースXは2019年4月に同社初の有人飛行試験となる「デモ2」を計画。一方、ボーイングの「クルー・テスト・フライト」は現時点で19年半ばを予定している。両社とも日程が当初の予定からずれ込んだ。
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NASAは14年9月、両社に合わせて68億ドル(約7600億円)を提供。米国のISSへの飛行能力を復活させ、1人当たり約8000万ドル支払ってロシアの宇宙船「ソユーズ」に頼らなくても済むようにするためだ。
NASAはヒューストンのジョンソン宇宙センターで3日に開催されるイベントで、両社の飛行試験に参加する宇宙飛行士を発表する。ボーイングの宇宙船「スターライナー」は米ロッキード・マーティンとの合弁会社ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのロケット「アトラスV」に搭載され、スペースXの宇宙船「クルー・ドラゴン」は自社のロケット「ファルコン9」で打ち上げられる。
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