NHKの反日ドキュメンタリーは誰が作っているのか?

NHKの反日ドキュメンタリーは誰が作っているのか?


 NHKが国民から強制徴収した受信料を湯水のように使って製作する歴史ドキュメンタリーの偏向ぶりにイライラしている人も多いだろう。日本人は真面目で規則に従順なので、「受信料なんてもう払わない!」とキレつつ、何やかんやで惰性のように払い続けているケースが多い。だが、NHK反日番組は、英訳、中国語訳、韓国語訳をつけられ、海外で広く視聴されており、単に不愉快というレベルではなく、国益を大きく損なうことも懸念される。

 NHKが制作する歴史ドキュメンタリーの特徴は、日本軍の徹底的な悪魔化。元NHKの池田信夫氏が指摘するように、戦勝国史観から逸脱することはタブーになっているので、敗戦国日本を悪く描くしかないのであろう。だが、勝者であるアメリカに対しても、原爆投下と都市への焼夷弾爆撃について、戦争犯罪を暴く番組を度々制作している。問題は、ソ連軍や中国国民党軍、八路軍を糾弾する番組がほとんどなく、朝鮮人は可哀想な「犠牲者」として祭り上げることが多いこと。

 一体、誰がNHK反日番組、偏向番組を作っているのか? ディレクターや制作統括者の名前は、NHKのホームページにも記載はなく、番組のエンドロールで確認するしかない。私は昨夏のNHK反戦特集を見て、NHKの最近の偏向ぶりに驚き、その後、ネットで手あたり次第に視聴しては、ディレクターと制作統括者の名前をメモしてきた。一覧にしてみると、誰がどんな番組を好んで制作しているか一目瞭然なので、参考までに公開したい。今後、酷い番組があったら、制作者の名前を確認し、このまとめで検索して、過去に作った番組をチェックすると良いでしょう。グーグルで動画検索すれば、視聴もできる。

 無論、中には『映像の世紀』のように客観的な良作もあるのだが、それは海外の映像を使っているからで、NHKが独自にインタビューして作ったオリジナル番組ほど、街頭インタビューと同様、都合の良い発言だけをつまみ食いした勧善懲悪な番組が多くなる。下記にリストアップした番組は、NHKスペシャルのみならず、ETV特集BS1スペシャルも含んでいるが、一番視聴者が多いであろうNHKスペシャルほど、歴史に無知な視聴者を一定の方向に誘導しようとする意図が透けて見える。一方、ETV特集BS1スペシャルは、視聴者がほとんどいないせいか、かなりマニアックな番組が多く、中には偏向しているものの有益な素材、映像が見つかるケースもある。



ETV特集 シリーズ「日本と朝鮮半島2千年」】2009年~2010年
 日本と朝鮮半島の因縁の歴史を、韓国のトンデモ歴史ドラマを教材に使いながら、韓国側の主張に迎合する形で紹介するシリーズ。

『日本と朝鮮半島 第一回 古代 人々は海峡を越えた』
ディレクター:田容承 浜田裕造
制作統括:塩田純


『日本と朝鮮半島 第二回 “任那日本府”の謎』
ディレクター:浜田裕造
制作統括:塩田純

『日本と朝鮮半島 第三回 仏教伝来 渡来人がもたらした飛鳥文化』
ディレクター:田容承
制作統括:塩田純


『日本と朝鮮半島 第四回 白村江の敗戦から律令国家へ』
ディレクター:浜田裕造 荒井拓
制作統括:塩田純 増田秀樹

『日本と朝鮮半島 第五回 幻の王国・渤海との交流』
ディレクター:荒井拓
制作統括:塩田純 増田秀樹

『日本と朝鮮半島 第六回 蒙古襲来の衝撃 三別抄と鎌倉幕府
ディレクター:大野兼司
制作統括:増田秀樹


『日本と朝鮮半島 第七回 東シナ海の光と影 倭寇の実像を探る』
ディレクター:田容承
制作統括:増田秀樹

『日本と朝鮮半島 第八回 豊臣秀吉朝鮮侵略
ディレクター:大島新
制作統括:増田秀樹 牧野望


『日本と朝鮮半島 第九回 朝鮮通信使 和解のために』
ディレクター:不明
制作統括:不明

『日本と朝鮮半島 第十回 “脱亜”への道 江華島事件から日清戦争へ』
ディレクター:浜田裕造
制作統括:塩田純


【シリーズ「プロジェクトJAPAN」】2009年~2012年
 保守派のファンが多い司馬遼太郎歴史小説坂の上の雲』をドラマ化するに際し、左翼の巣窟であるドキュメンタリー屋が反発し、「バランスをとるため」と称して反日的な内容の番組を量産したかのようなラインアップ(無論、推測)。中にはやり過ぎて炎上し、訴訟沙汰になった番組もある。『日本と朝鮮半島』シリーズの近代史部分も編入されている。

『プロジェクトJAPAN プロローグ』
ディレクター:鎌倉英也 柳沢晋二 橋本陽
制作統括:増田秀樹、河野伸洋、若宮敏彦 鳥本秀昭

ディレクター:濱崎憲一、島田雄介 
制作統括:田辺雅泰、河野伸
備考:偏向・捏造であったとして批判され、訴訟沙汰に

濱崎憲一

JAPANデビュー 第二回 天皇憲法
ディレクター:倉迫啓司 
制作統括:林新、河野伸洋 若宮敏彦

ディレクター:小林竜夫 小倉洋平
制作統括:増田秀樹 河野伸
備考:良作

ディレクター:宮本康宏 三須田紀子
制作統括:林新 河野伸
備考:良作

第0次世界大戦-日露戦争・渦巻いた列強の思惑-』
ディレクター:大島隆之
制作統括:鳥谷部寛巳 田辺雅泰
備考:良作

『日本と朝鮮半島 第一回 韓国併合への道 伊藤博文とアン・ジュングン』
ディレクター:宮本康宏 で大野兼司
制作統括:塩田純 河野伸

『日本と朝鮮半島 第二回 三・一独立運動親日派
ディレクター:倉迫啓司 生田寛
制作統括:相場章 河野伸

『日本と朝鮮半島 第三回 戦争に動員された人々 -皇民化政策の時代-』
ディレクター:川口司
制作統括:塩田純 河野伸

『日本と朝鮮半島 第四回 解放と分断 在日コリアンの戦後』
ディレクター:不明
制作統括:不明

『日本と朝鮮半島 第五回 日韓関係はこうして築かれた』
ディレクター:浜田裕造 田容承
制作統括:塩田純 河野伸


【シリーズ「日本人はなぜ戦争へと向かったのか」】2011年

『第一回 "外交敗戦"孤立への道』
ディレクター:内藤誠
制作統括:角英夫

『第二回 巨大組織"陸軍" 暴走のメカニズム』
ディレクター:相沢孝義
制作統括:角英夫

ディレクター:伊川義和
制作統括:角英夫
備考:メディアの戦争責任に焦点を当てた唯一の番組

『第四回 開戦・リーダーたちの迷走』
ディレクター:内藤誠
制作統括:角英夫

『戦中編 果てしなき戦線拡大の悲劇』
ディレクター:不明
制作統括:不明


【シリーズ「映像の世紀プレミアム」】2016年~

映像の世紀 第一回 世界を震わせた芸術家たち』
ディレクター:羽山夏子
制作統括:寺園慎一 伊川義和

映像の世紀 第二回 戦争 科学者たちの罪と勇気』
ディレクター:羽山夏子
制作統括:寺園慎一 伊川義和

映像の世紀 第三回 世界を変えた女たち』
ディレクター:後藤遷也 
制作統括:寺園慎一 伊川義和

映像の世紀 第四回 英雄たちの栄光と悲劇』
ディレクター:貴志謙介 高島かづき?
制作統括:寺園慎一 遠所尚志

映像の世紀 第五回 グレートファミリー 巨大財閥の100年
ディレクター:前田亜起
制作統括:寺園慎一 伊川義和
備考:良作

制作統括:寺園慎一 伊川義和

映像の世紀 第七回 極限への挑戦者たち』
ディレクター:後藤遷也 
制作統括:寺園慎一 伊川義和

ディレクター:根来由紀子
制作統括:寺園慎一 伊川義和

映像の世紀 第九回 独裁者3人の狂気』
ディレクター:大島隆之
制作統括:寺園慎一 伊川義和

映像の世紀 第十回 難民 希望への旅路』
ディレクター:後藤遷也 
制作統括:寺園慎一 伊川義和


【護憲特集】
 NHK憲法関連の番組を頻繁に数多く制作しているが、その大部分は護憲のために視聴者を誘導するための番組であり、自衛隊合憲化を悲願とする自衛隊員の視点で作った番組や、国防の観点から改憲の必要性を説く番組は皆無である。日本国憲法を神聖化するべく、その制定過程を美化し、ほとんど歴史修正的な手法を使っているケースも多く、公共放送としての立場を大きく逸脱している。

ディレクター:安井浩一郎 板橋俊輔
制作統括:三村忠志 大河内直人 矢野良知

三村忠志

『保守・二大潮流の系譜』
ディレクター:安井浩一郎
制作統括:岩崎努 増田剛

日本国憲法誕生』       
ディレクター:寺西浩太郎 山口智也
制作統括:塩田純

憲法70年 平和国家はこうして生まれた』
ディレクター:梅原勇樹
制作統括:塩田純
備考:ドラマ仕立て

ディレクター:山口智也
制作統括:塩田純
備考:ETV特集 ドラマでハーバート・ノーマン鈴木安蔵の密会を再現


日本国憲法 70年の潮流~その時、人々は~』
ディレクター:小口拓朗 淡浪里彩 梅本肇
プロデューサー:小池幸太郎
統括:三村忠史 山崎真一 大河内直人

自衛隊憲法 日米の攻防』
ディレクター:佐野剛士
統括:笠間毅 三村忠史

『日本人と象徴天皇 第一回 ”戦後“はこうして誕生した』
ディレクター:天野直幸 細田直樹 橋本陽
統括:林新 松本秀文 東野真

『日本人と象徴天皇 第二回 平和を願い続けて』
ディレクター:天野直幸 細田直樹 橋本陽
統括:林新 松本秀文 東野真


ETV特集 NHKラジオの歴史】

構成:太田宏一 茂原雄二 野村優
制作統括:安斉尚志 伊藤純 塩田純
備考:制作会社スローハンドとの共作。同社はNHK-BSのドキュメンタリー番組『アナザーストーリーズ』も制作している。NHKスペシャルよりもっと偏っている。

『戦争とラジオ 第一回 放送は国民に何を伝えたのか』
ディレクター:大森淳郎
制作統括:塩田純

『戦争とラジオ 第二回 日米電波戦争』
ディレクター:渡辺考
制作統括:塩田純

ディレクター:大森淳郎
制作統括:増田秀樹 原由美子(放送文化研究所)
備考:日本が敗北し、大喜びしているNHK職員の実態を描く

【2017年夏反戦特集】

ディレクター:新山賢治 笠井清史 新田義貴 小口拓朗
プロデューサー:水戸部麻里
制作統括:春原雄策 横井秀信 三村忠史

ディレクター:岡田朋敏、右田千代、田中雄一、酒井邦博

『本土空襲』
ディレクター:川原真衣 馬場卓也 田邉宏騎
制作統括:鶴谷邦顕 松島剛太 城光一

樺太戦
ディレクター:植松由登 大森健生 小木寛 田中雄一
プロデューサー:松岡大介
制作統括:天川恵美子 横井秀信

ディレクター:鈴木冬悠人
制作統括:内田俊一 古庄拓自
備考:良作

『戦後ゼロ年 東京ブラックホール
制作制作統括:寺園慎一 松本卓臣
ディレクター:貴志謙介
備考:ドラマ仕立て

ディレクター:今理織 松岡哲平
制作統括:松木秀文
備考:しばき隊との関係で炎上した今理織の番組



【2018年夏反戦特集】

『悪魔の兵器はこうして誕生した 原爆・科学者たちの心の闇』
ディレクター:鈴木冬悠人
制作統括:内田俊一 古庄拓自
備考:良作

『祖父が見た戦場 ルソンの戦い』
ディレクター:阿部和弘 木下義浩 松田純
制作統括:板垣淑子 東口勝典

ディレクター:田中雄一 近松伴也 梅本肇
制作統括:西脇順一郎 横井秀信

『船乗りたちの戦争:海に消えた6万人の命』
ディレクター:中川雄一郎 荒井直之 先崎壮
プロデューサー:阿部博史
制作統括:横井秀信 廣川潤

『届かなかった手紙  時をこえた郵便配達』
ディレクター:駒井幹士(もとお) 松島紬 森田健司 宮脇壮行
制作統括:寺岡環 濱崎憲一


【その他】

関東大震災と朝鮮人』 ETV特集2017年
ディレクター:奥秋聡
プロデューサー:山口智也
制作統括:塩田純 堀川篤志


『日系オランダ人 父を捜して 終わらない戦争』
ディレクター:金本麻理子
プロデューサー:山口智也
制作統括:塩田純 太田宏一

『2万枚のネガに刻まれた戦争~"大東亜共栄圏"の実像~』
ディレクター:新田義貴 山田功次郎
制作統括:板垣淑子 西脇順一郎

『1972年"北京の五日間"こうして中国は日本と握手した』BS1スペシャル2012年
ディレクター:藤井浩 鬼頭春樹
制作統括:堤啓介 紙屋聡 伴野智    
出演:林丹丹
備考:第50回ギャラクシー賞 奨励賞

『認罪 中国・撫順戦犯管理所の6年』
ディレクター:中村豊
制作統括:堤啓介 矢島良彰 大門博也

『ある文民警察官の死~カンボジアPKO 23年目の告白』
ディレクター:旗手啓介 松井大倫 新山賢治
制作統括:三村忠史
備考:2016年ギャラクシー賞大賞

『密室の戦争 日本人捕虜の尋問録音』
ディレクター:片山厚志
制作統括:松本卓臣 高倉基也

ディレクター:小柳ちひろ
制作統括:伊藤純 宮田興 矢島良彰

ディレクター:中村直文
制作統括:藤木達弘

ディレクター:鎌倉英也 宮本康宏
制作統括:塩田純 東野真
備考:第二次上海事変が国民党軍によって引き起こされた事実を明示している点で画期的だが、その後の「南京大虐殺」描写で結局、日本軍が悪い、という論調になっている。


『憎しみはこうして激化した 〜戦争とプロパガンダ〜』
ディレクター:伊藤王樹 五十嵐哲郎
制作統括:西脇順一郎 天川恵美子

戦艦武蔵の最期 映像解析 知られざる真実』
ディレクター:廣川潤 阿部博史 金森誠
制作統括:松本卓臣 坊恵一 今井徹

ペリーの告白~元米国防長官・沖縄への旅~』 ETV
ディレクター:石原大史
制作統括:鶴谷邦顕

ロシア革命 100年後の真実』 ETV
ディレクター:馬場朝子 吉峯美和
制作統括:塩田純

『あの日、僕らは戦場で~少年兵の告白~』
ディレクター:今理織 渡辺摩央
制作統括:佐藤稔彦 板垣淑子
備考:アニメ仕立て