新時代の宇宙開発、米中の熾烈な競争
新時代の宇宙開発、米中の熾烈な競争
米国と中国はいずれも新時代の宇宙探査で世界をリードすることを目指している。以下は両国がそれぞれ向こう15年に達成を計画している主なマイルストーンだ。
米国
中国
2020年 火星探査機
中国初の惑星間ミッションとして、探査機を火星に送り込み、大気や環境を調査する。
2020年 火星探査機
NASAは2020年に6番目となる火星探査機を打ち上げ、かつて存在していたかもしれない微生物の痕跡を探索する。
2020年 スペースプレーン(宇宙航空機)
中国は2018年に自動運転式のスペースプレーンのテスト飛行をしており、2020年ごろには完全運用を目指す。このスペースプレーンは通常の航空機のように滑走路から離陸する。
2022年 宇宙ステーション
中国が計画中の宇宙ステーションが完成する。2020年前後には中核となる居住モジュール「天和1号」を軌道に投入し、22年には2機の実験モジュールと連結させて組み立てを完了する。
2022年 宇宙ステーション
月の周回軌道に構築する宇宙ステーション「月軌道プラットフォームゲートウェイ(LOP-G)」の建設が開始される。2023年には運用を徐々に開始する予定で、これにより月への定期的な行き来が可能になるほか、深宇宙の探査がしやすくなる。
2023年 有人月面着陸
NASAは新型宇宙船「オリオン」で米国の飛行士を輸送し、51年ぶりの有人月面着陸の実現を目指す。
2028年 火星探査機
サンプルを採取し、地球に持ち帰る探査機が2028年前後に火星に到達する。