相次ぐ新手の自動車盗「リレーアタック」 スマートキーを悪用
昨年9月中旬。東大阪市の民家の防犯カメラが、トヨタの高級車「レクサス」を盗もうとした男らの一部始終を捉えていた。
映像によると、午前3時ごろ、マスク姿でリュックを前に抱えた男が玄関に近づき、電気コードのようなものをのばした。その直後、そばの駐車場にある車のハザードランプが点滅。わずか5秒ほどでドアが解錠された。この男が中継役とみられ、仲間とみられる別の人物も車のそばで映っていた。
「こんなにも簡単に解錠されるなんて」。住人で会社員の男性(37)は映像を見て驚いた。男らは通行人に気付いて逃走し、車は盗まれずに済んだが、大阪府警は窃盗未遂容疑で捜査している。
昨年9月中旬。東大阪市の民家の防犯カメラが、トヨタの高級車「レクサス」を盗もうとした男らの一部始終を捉えていた。
映像によると、午前3時ごろ、マスク姿でリュックを前に抱えた男が玄関に近づき、電気コードのようなものをのばした。その直後、そばの駐車場にある車のハザードランプが点滅。わずか5秒ほどでドアが解錠された。この男が中継役とみられ、仲間とみられる別の人物も車のそばで映っていた。
「こんなにも簡単に解錠されるなんて」。住人で会社員の男性(37)は映像を見て驚いた。男らは通行人に気付いて逃走し、車は盗まれずに済んだが、大阪府警は窃盗未遂容疑で捜査している。
車の防犯対策に詳しい自動車用品店「エムズスピード」(東大阪市)によると、リレーアタックは欧州などで拡大。最近は国内各地で被害が広がっている可能性がある。2016年にドイツの自動車団体が、17年にも英国の警察が手口を紹介する動画を公開し、注意喚起している。
大阪府内では、昨年5月に守口市、今年1月に茨木と堺の両市内でリレーアタックの疑いがある車の盗難が相次いだ。捜査関係者は「盗んだ後、別のスマートキーを作り直して売りさばいている疑いもある」と指摘する。
府警は、電波を遮断する専用のキーケースや金属製の缶などで鍵を保管することを推奨。ハンドルやタイヤもロックをかけるなど、二重三重の盗難対策を取るよう呼び掛けている。【村田拓也、伊藤遥】
だがリレーアタックでは、車から出る電波を特殊機器で増幅。家のそばにいる中継役が持つ機器を介して、増幅電波を屋内の鍵まで届ける。すると、車が近くにあると誤認した鍵から信号を含む電波が発信され、再び中継役を通じて車に電波が戻り、解錠される。
昨年9月中旬。東大阪市の民家の防犯カメラが、トヨタの高級車「レクサス」を盗もうとした男らの一部始終を捉えていた。
映像によると、午前3時ごろ、マスク姿でリュックを前に抱えた男が玄関に近づき、電気コードのようなものをのばした。その直後、そばの駐車場にある車のハザードランプが点滅。わずか5秒ほどでドアが解錠された。この男が中継役とみられ、仲間とみられる別の人物も車のそばで映っていた。
「こんなにも簡単に解錠されるなんて」。住人で会社員の男性(37)は映像を見て驚いた。男らは通行人に気付いて逃走し、車は盗まれずに済んだが、大阪府警は窃盗未遂容疑で捜査している。
車の防犯対策に詳しい自動車用品店「エムズスピード」(東大阪市)によると、リレーアタックは欧州などで拡大。最近は国内各地で被害が広がっている可能性がある。2016年にドイツの自動車団体が、17年にも英国の警察が手口を紹介する動画を公開し、注意喚起している。
大阪府内では、昨年5月に守口市、今年1月に茨木と堺の両市内でリレーアタックの疑いがある車の盗難が相次いだ。捜査関係者は「盗んだ後、別のスマートキーを作り直して売りさばいている疑いもある」と指摘する。
府警は、電波を遮断する専用のキーケースや金属製の缶などで鍵を保管することを推奨。ハンドルやタイヤもロックをかけるなど、二重三重の盗難対策を取るよう呼び掛けている。【村田拓也、伊藤遥】