◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆2019.03.09
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本株は波乱的な展開となった。」
Ｍ「ああ。日経平均は4週ぶりの下落となり、節目の21000円を割り込んでしまう場面も見られた。」
Ｔ「先週は21500円を超えて、今週頭には22000円も意識される水準まで上げてきたんだが・・。」
Ｍ「そうだな。日本市場でいえば火曜日から流れが変わった格好だ。」
Ｔ「流れが変わったのは日本株だけではなく、世界的に流れが変わった印象だ。」
Ｍ「まあ、やはり米国株だろうな。先週まで強さ見せていた米国株が、日本株も引っ張っていたといえるが、今週に入って流れが変わった。」
Ｔ「ああ。米国株は、今週に入ってから明らかに流れが変わったと言える。」
Ｍ「何よりも月曜日の動きだろう。米中問題で好材料が出ていたにも関わらず下げてしまったんだからな。」
Ｔ「そうだよな。今までは目新しさも乏しいような似たような材料でも、その度に好感されて買われていた印象だ。」
Ｍ「日本時間の月曜日朝方には、米中通商合意に近く対中関税撤回の可能性も報じられた。それにより月曜日日本株は大きく買われた。」
Ｔ「その晩の月曜日の米国株も買われるとの見込みだったが、蓋を開けてみれば下げて引けたからな。」
Ｍ「ああ。買われる場面もあったんだが、買い一巡後は売り優勢となり、ダウは一時400ドル超の下落になるなど、波乱的な動きを久々に見せていた。」
Ｔ「先週までなら、喜んで買われていたといえるだろう。米中合意近く対中関税撤回の可能性もあるっていうんだから。」
Ｍ「まあ目新しさにはかけるが、合意が近いという認識を市場に一段と与える報道だったといえる。今まではそれで米国株は好感されていた。」
Ｔ「でも月曜日はそうはらなず、出尽くし的に売られている。」
Ｍ「まだ出尽くしてはいないけどな。言ってみれば出尽くし警戒感か・・。ただ合意すると決まったわけでもなく、合意できない可能性もまだ十分残されている。」
Ｔ「そういった懸念も意識されたのかもな。楽観し過ぎじゃないのかと突如市場が気がついたような感じだ。」
Ｍ「確かに米中問題に関しては知的財産権や技術移転の問題では依然合意に至っていないとも報じられており、不透明感は強い。」
Ｔ「そうだな。今週には米国務長官が通商合意が満足出来る内容とならなければトランプ大統領は受け入れないとの見解を示しており、市場の過度な期待に釘を刺している。」
Ｍ「結局、米国株は月曜日から連日下落し、ダウは昨日の金曜日までの5営業日で570ドル超の下落となった。」
Ｔ「今週は世界的な景気減速が意識されたことも大きな下落要因となっている。」
Ｍ「そうだな。月曜日に発表された米12月建設支出額が前月比で想定外のマイナスとなったことや、水曜日に公表されたベージュブックでは、多くの地区で政府機関閉鎖が経済活動の鈍化を招いたと指摘されていた。」
Ｔ「それに欧州ではECBが、ユーロ圏の経済見通しを大幅に下方修正している。」
Ｍ「そして昨日の中国貿易統計も想定外の弱さとなった。まあこれは旧正月の影響などもあり、単月で判断するのはどうかと言えるが・・。」
Ｔ「昨晩発表された米雇用統計にも驚いた。非農業部門雇用者数が、前月比で2万人増にとどまった。」
Ｍ「希に見る低い伸びだ。前月は30万人超だったし、今回の市場予測は18万人増が想定されていた。」
Ｔ「まあブレの大きな指標なんだが、それにしてもブレ過ぎだろう。」
Ｍ「だよな。まあ天候要因などが影響しているとの事だが・・・。」
Ｔ「市場予測には天候要因は考慮していないのかね。」
Ｍ「これだけ今週世界的な景気減速が意識されてきただけに、この米雇用統計はタイミング的にもショックを与えたと言えるかもな。」
Ｔ「でも幸いなのが米国株に下げ渋りが見られたことだ。」
Ｍ「そうだな。この雇用統計をうけて朝方は結構売られたが、売り一巡後は下げ渋っていた。」
Ｔ「引けにかけては下げ幅縮小しており、小幅安程度で引けている。」
Ｍ「ただ連日下げてきただけに、自律反発的な動きとも言えるし、週末要因で売り方が引けにかけて買い戻したため、下げ幅縮小したともいえる。」
Ｔ「そうだな。まあ来週には落ち着いて欲しいモンだけどな。」
Ｍ「まあ世界的な景気減速も別に今突如意識されてきたことでもないんだけどな。今まではそれも無視して米国株は上げてきただけだ。」
Ｔ「それが今週に入って突如意識されてきた訳か・・・。」
Ｍ「というより単純に先週まで買い上がっていた向きが手仕舞いに来たんだろう。恐らくヘッジファンドなどの投機筋だろうけどな。」
Ｔ「まあ年末からこれだけ相場も戻してきたが、中長期資金が買ってきているという見方は少なかった。」
Ｍ「ああ。結局は投機筋による買いで上げてきたと言えるのかもな。もちろん買い戻しも含めて・・・。」
Ｔ「今週に入って手仕舞いに動いてきた投機筋が出てきたという感じだな。」
Ｍ「今週で手仕舞いの流れも終わればいいが、来週も続くようだとやっかいだな。」
Ｔ「そうだな。来週には英国のブレグジット問題が注目される。無事通過できれば良いのだが・・・。」
Ｍ「来週末にはどういう状況になっているのか注目だな。」
Ｔ「ああ。あっさりと落ち着いて欲しいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本株は波乱的な展開となった。」
Ｍ「ああ。日経平均は4週ぶりの下落となり、節目の21000円を割り込んでしまう場面も見られた。」
Ｔ「先週は21500円を超えて、今週頭には22000円も意識される水準まで上げてきたんだが・・。」
Ｍ「そうだな。日本市場でいえば火曜日から流れが変わった格好だ。」
Ｔ「流れが変わったのは日本株だけではなく、世界的に流れが変わった印象だ。」
Ｍ「まあ、やはり米国株だろうな。先週まで強さ見せていた米国株が、日本株も引っ張っていたといえるが、今週に入って流れが変わった。」
Ｔ「ああ。米国株は、今週に入ってから明らかに流れが変わったと言える。」
Ｍ「何よりも月曜日の動きだろう。米中問題で好材料が出ていたにも関わらず下げてしまったんだからな。」
Ｔ「そうだよな。今までは目新しさも乏しいような似たような材料でも、その度に好感されて買われていた印象だ。」
Ｍ「日本時間の月曜日朝方には、米中通商合意に近く対中関税撤回の可能性も報じられた。それにより月曜日日本株は大きく買われた。」
Ｔ「その晩の月曜日の米国株も買われるとの見込みだったが、蓋を開けてみれば下げて引けたからな。」
Ｍ「ああ。買われる場面もあったんだが、買い一巡後は売り優勢となり、ダウは一時400ドル超の下落になるなど、波乱的な動きを久々に見せていた。」
Ｔ「先週までなら、喜んで買われていたといえるだろう。米中合意近く対中関税撤回の可能性もあるっていうんだから。」
Ｍ「まあ目新しさにはかけるが、合意が近いという認識を市場に一段と与える報道だったといえる。今まではそれで米国株は好感されていた。」
Ｔ「でも月曜日はそうはらなず、出尽くし的に売られている。」
Ｍ「まだ出尽くしてはいないけどな。言ってみれば出尽くし警戒感か・・。ただ合意すると決まったわけでもなく、合意できない可能性もまだ十分残されている。」
Ｔ「そういった懸念も意識されたのかもな。楽観し過ぎじゃないのかと突如市場が気がついたような感じだ。」
Ｍ「確かに米中問題に関しては知的財産権や技術移転の問題では依然合意に至っていないとも報じられており、不透明感は強い。」
Ｔ「そうだな。今週には米国務長官が通商合意が満足出来る内容とならなければトランプ大統領は受け入れないとの見解を示しており、市場の過度な期待に釘を刺している。」
Ｍ「結局、米国株は月曜日から連日下落し、ダウは昨日の金曜日までの5営業日で570ドル超の下落となった。」
Ｔ「今週は世界的な景気減速が意識されたことも大きな下落要因となっている。」
Ｍ「そうだな。月曜日に発表された米12月建設支出額が前月比で想定外のマイナスとなったことや、水曜日に公表されたベージュブックでは、多くの地区で政府機関閉鎖が経済活動の鈍化を招いたと指摘されていた。」
Ｔ「それに欧州ではECBが、ユーロ圏の経済見通しを大幅に下方修正している。」
Ｍ「そして昨日の中国貿易統計も想定外の弱さとなった。まあこれは旧正月の影響などもあり、単月で判断するのはどうかと言えるが・・。」
Ｔ「昨晩発表された米雇用統計にも驚いた。非農業部門雇用者数が、前月比で2万人増にとどまった。」
Ｍ「希に見る低い伸びだ。前月は30万人超だったし、今回の市場予測は18万人増が想定されていた。」
Ｔ「まあブレの大きな指標なんだが、それにしてもブレ過ぎだろう。」
Ｍ「だよな。まあ天候要因などが影響しているとの事だが・・・。」
Ｔ「市場予測には天候要因は考慮していないのかね。」
Ｍ「これだけ今週世界的な景気減速が意識されてきただけに、この米雇用統計はタイミング的にもショックを与えたと言えるかもな。」
Ｔ「でも幸いなのが米国株に下げ渋りが見られたことだ。」
Ｍ「そうだな。この雇用統計をうけて朝方は結構売られたが、売り一巡後は下げ渋っていた。」
Ｔ「引けにかけては下げ幅縮小しており、小幅安程度で引けている。」
Ｍ「ただ連日下げてきただけに、自律反発的な動きとも言えるし、週末要因で売り方が引けにかけて買い戻したため、下げ幅縮小したともいえる。」
Ｔ「そうだな。まあ来週には落ち着いて欲しいモンだけどな。」
Ｍ「まあ世界的な景気減速も別に今突如意識されてきたことでもないんだけどな。今まではそれも無視して米国株は上げてきただけだ。」
Ｔ「それが今週に入って突如意識されてきた訳か・・・。」
Ｍ「というより単純に先週まで買い上がっていた向きが手仕舞いに来たんだろう。恐らくヘッジファンドなどの投機筋だろうけどな。」
Ｔ「まあ年末からこれだけ相場も戻してきたが、中長期資金が買ってきているという見方は少なかった。」
Ｍ「ああ。結局は投機筋による買いで上げてきたと言えるのかもな。もちろん買い戻しも含めて・・・。」
Ｔ「今週に入って手仕舞いに動いてきた投機筋が出てきたという感じだな。」
Ｍ「今週で手仕舞いの流れも終わればいいが、来週も続くようだとやっかいだな。」
Ｔ「そうだな。来週には英国のブレグジット問題が注目される。無事通過できれば良いのだが・・・。」
Ｍ「来週末にはどういう状況になっているのか注目だな。」
Ｔ「ああ。あっさりと落ち着いて欲しいモンだ。」
