宇宙1年滞在でも“健康影響小さい” NASA発表
宇宙1年滞在でも“健康影響小さい” NASA発表
2019年4月12日 9時06分
それによりますと宇宙では、老化すると短くなる染色体の「テロメア」と呼ばれる部分が短くなりにくかったほか、免疫やDNAの修復に関わる一部の遺伝子に変化が起きていたことなどがわかりました。
地球に帰還して半年後にはテロメアの長さはほぼ通常に戻りましたが、一部の遺伝子は元に戻っていなかったということです。
ケリーさんは地球で受ける50年分以上にあたる146ミリシーベルトの放射線を宇宙で浴びたほか、長期にわたって無重力状態におかれたことで、遺伝子などに変化が見られたということです。
一方で、健康への大きな影響は見られず、研究グループは「宇宙空間に1年程度いても健康に問題はない」と結論づけており、将来の火星探査や宇宙に長期滞在する際の目安になるとして注目されています。