韓国陸軍、自爆型ドローンを初公開

韓国陸軍、自爆型ドローンを初公開

監視・偵察・打撃などドローンのデモンストレーション
NBC除染ドローンもお披露目
 高性能爆弾を積んで敵の240ミリ放射砲(多連装ロケット)車両に突っ込み、爆破する「自爆型ドローン」が、16日に初めて公開された。韓国陸軍は16日、陸軍情報学校で監視・偵察・打撃・除毒(除染)・輸送用ドローン運用技術のデモンストレーションを行った。
 この日のデモでは、360度の撮影が可能なカメラやVR(仮想現実)センサーを搭載し、全周の監視・偵察ができる監視偵察ドローンが敵地の目標を探しに飛んでいくことから始まった。このドローンが森の中に隠れる240ミリ放射砲と戦車を探知すると、爆弾を投下する打撃ドローンと目標に直接突入する自爆型ドローンが出動し、敵の車両を無力化した。
 化学兵器での攻撃に対応する「除毒ドローン」も登場した。汚染地域をプログラムに入力すれば、ドローンが自動飛行して除染を実施するという概念だ。敵の砲撃やNBC(核・生物・化学)攻撃で部隊の補給路が絶たれている状況を想定した輸送用ドローンも現実になった。輸送用ドローンは、一度に重さ10キロの弾薬や食料などを運ぶことができる。
梁昇植(ヤン・スンシク)記者