◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.06.15

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も日本株は週間ベースで上昇となった。」

M「これで2週連続の上昇だな。ただ今週は上値の重さも見られており、メジャーSQ週だったわりには落ち着いた相場展開だったと言える。」

T「そうだな。先週末に米国とメキシコが合意したことで、10日からの関税発動が見送られることになり、今週はリスクオンの動き更に強まるとの期待もあったんだが・・・。」

M「まあ合意したと言っても、トランプ大統領が譲歩した格好だろう。恐らく政権内からもメキシコへの関税には反対する声も多かったと思われる。」

T「だろうな。そもそも不法移民問題と関税は全く別の話だし、それを一緒にしてしまうのは無理がある。もう脅迫に近いモンがあるだろう。」

M「実際に関税発動となれば色々と問題が出てくる恐れもあり、トランプ大統領も思いとどまったのかも知れない。」

T「ただ、これでメキシコとの問題は解決ということでもないだろ。」

M「そうだな。今回の合意をうけてメキシコは米国への不法移民流入を阻止する新たな措置を約束したとの事だが、45日間で成果を見せる必要があるとのことだ。」

T「メキシコは国境警備を拡充するとの事のようだが、果たして本当に成果が見込めるのかどうか・・・。」

M「成果が見られなければ、トランプ大統領が再び関税発動をネタに脅してくる恐れも否めない。」

T「結局、トランプ大統領は先延ばしにした格好だな。まあ、実際に不法移民が減ってくれれば良いのだが・・・。」

M「いずれにしろ足元の一つの懸念だったメキシコ問題は、ひとまず解決したといえる。まあ先行きは不透明だが・・。」

T「そうだな。ただ足元の懸念がまだ他にあるからな。」

M「やはり米中問題だろうな、今後も注目は。」

T「依然として平行線状態だといえ、なかなか進展が見られない。ただ月末のG20での米中首脳会談への期待は消えていない。」

M「もしかすれば来週辺り米中問題動きが見られてくる可能性もあるかもな。」

T「そうだな。週明けには対中関税第4弾についての公聴会が開催見通しだ。それによって米中問題に関しての要人発言や報道が出てくる可能性もありそうだ。」

M「対中関税第4弾への懸念が強まる恐れもあり、一段とと米中問題が懸念されてくる恐れもあれば、逆に対中関税第4弾発動はやはり難しいという見方になれば、安心感に繋がる期待もある。」

T「あとは中国の出方だろうな。」

M「そうだな。中国はまだG20で米国と首脳会談する気があるのか明らかにしていない。」

T「そうなんだよな。トランプ大統領は、首脳会談への意欲を見せているんだが・・・。」

M「中国も首脳会談への意欲を見せてくれれば、首脳会談実現性が高まり好感される期待があるんだけどな。」

T「まあ首脳会談での最終合意は難しいだろうけどな。」

M「いずれにしろ首脳会談が実現されないというのが一番やっかいだ。これを逃すと、米中問題は長期化避けられない。」

T「でも首脳会談実現しても決裂して、トランプ大統領が対中関税第4弾発動させるなんて恐れもあるだろう。」

M「結局、米中が合意するなんて無理な話なのかも知れない。」

T「だよな。となると対中関税第4弾発動も避けられないと・・。」

M「それはどうだろうな。対中関税第4弾発動となれば、米国経済への悪影響も顕著に出てくる恐れがある。それに米国内からの反対の声も多く、そう簡単にトランプ大統領も踏み切れない可能性はあるだろう。」

T「そうだな。いずれにしろG20までは、積極的なポジションは取りにくいと言えるのかもな。」

M「まあ今週の閑散相場を見る限り、そんな感じだよな。徐々に手控える向きが増えているように思える。」

T「今週はメジャーSQ週だったが、先物ロールオーバーが中心だったし、目立った動きは見られなかった。SQも落ちつていたしな。」

M「そうだな。昨日のSQ算出日の商いもえらい低調だ。とてもメジャーSQ算出日だとは思えない商いだ。」

T「来週も更に手控え感強まる恐れもあるかもな。」

M「ただ来週は米FOMCがあるからな。それにより短期資金は動き見せる可能性はあり、多少の動きはみられるんじゃないのか。良くも悪くも・・。」

T「良い方向に動けば良いけどな。取りあえずどういう状況で来週末を迎えるのか注目だな。期待したいモンだ。」