80歳以上ドライバーは4人に1人超 高齢社会白書

80歳以上ドライバーは4人に1人超 高齢社会白書

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高齢ドライバーによる重大事故が相次ぐ中、政府が18日、閣議決定した「高齢社会白書」によりますと、自宅からの外出手段として車を運転している人は、60歳以上でおよそ6割に上り、80歳以上でも4人に1人となっていることが明らかになりました。
東京 池袋で2人が死亡した事故など、高齢ドライバーによる重大事故が相次ぐ中、ことしの「高齢社会白書」では、高齢者の移動手段などを把握するため、去年、全国の60歳以上の男女3000人を対象に行った調査を特集しています。

それによりますと、自宅から外出する際の手段を複数回答で尋ねたところ、
▽「自分で運転する自動車」と回答した人が56.6%と最も多く、
▽次いで「徒歩」が56.4%、
▽「自転車」が22.4%、などとなりました。

年齢別に見ますと、
▽自分で車を運転する人は60歳から64歳が78.8%と最も多く、
年齢が上がるにつれ徐々に減っていくものの、
▽80歳以上でも26.4%と、4人に1人が車を運転すると答えています。

白書では、高齢になるほど認知機能の低下などで運転が難しくなり、外出手段をどのように確保するかが重要な課題になっているとして、公共交通の活性化や車に頼らなくても歩いて暮らせる、コンパクトなまちづくりを進める富山市の事例などを紹介しています。