◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.07.27

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本株日経平均TOPIX共にしっかりと反発した。」

M「ああ。今週から日本市場でも企業決算が始まったが、やはり良くない決算も目立っているが、事前に警戒感も強まっていただけに全体相場への影響は見られていないといえる。」

T「そうだな。警戒されていただけに、それほど悪くなければ好感されて派手に買われると言う動きも見られている。」

M「悪くない動きだ。まだまだ日本企業の決算はこれからが本番だが、懸念されたほど悪くないという企業は多く出てくる可能性もあるのかもな。」

T「ハードルが下がっている分、ポジティブ視される可能性も高まっているといえる。」

M「ああ。好決算は素直に買われるといえ、決算発表が進めば徐々に日本株への買い安心感も出てくる期待もあるかもな。」

T「まあ懸念は企業決算だけでもないけどな。」

M「ただ米FOMCを前にしてドル円も粘っているといえるし、ここに来て過度な利下げ期待も後退しているのは日本株には追い風だろう。」

T「過度な利下げ期待で強く上げてきた米国株には重石となりそうだが、そうは言いつつも米国株は最高値水準だからな。」

M「ああ。今週は確かに過度な利下げ期待は後退している。もはや来週のFOMCで0.5%の利下げを見込む向きは乏しくなっている状況だ。」

T「先週末には米WSJが利下げ幅は0.25%にとどまる見通しとも報じているし、今週も幾つか米経済指標も発表されたが強いものも見られていた。」

M「それだけに今週は大幅利下げ期待は後退したといえる。」

T「その割には米国株しっかりだったと言えるだろう。今週はナスダック指数にS&P500指数は最高値を更新する日もあった。」

M「企業決算だろうな。米企業の決算発表が続々出て来ているが、市場予測を上回る決算が目立っている。」

T「まあ、米国企業の決算も警戒感はあったといえ、市場予測自体もやや低めだったと言うこともあるけどな。」

M「そうだな。特に半導体関連株の強さは投資家心理に追い風になっていると言える。」

T「それはあるよな。先週、台湾の半導体大手TSMCが決算発表しており、会見で半導体需要の底入れ感が示された。」

M「ああ。更に今週はゴールドマンがマイクロンやアプライドマテリアルズを格上げしたり、米テキサス・インスツルメンツが市場予測上回る決算発表したことも半導体関連には追い風となった。」

T「日本でも半導体関連企業の決算幾つか発表されたが、それでも過度な懸念が後退していると言えるだろう。」

M「日米共に企業決算への警戒感は強かったといえるが、懸念されたほど悪くないとの見方に繋がっていると言えるかもな。」

T「更に今週、トランプ米大統領が米ハイテク企業との会合で、ファーウェイへの販売許可に同意した事も追い風になったといえる。」

M「ああ。ファーウェイ問題はまだどうなるか不透明感も強いが、規制緩和になるのではとの期待が改めて強まったのは確かに追い風になったといえる。」

T「そういったこともあり米国株は、大幅利下げ期待は後退したにもかかわらず、S&P500指数などの最高値更新に繋がったんだろう。」

M「だろうな。更に来週には閣僚級の米中通商協議が再開されると言うことも決まった。」

T「G20後、初の対面での閣僚級会合となる。まあ大きく進展することは市場も期待はされていないが、やはり協議継続することで、少しずつでも進展していけると言う期待には繋がるからな。」

M「来週の会合で多少なりとも進展が見られれば良いけどな。」

T「まあ来週は色々と目白押しだな。米中通商協議もそうだが、やはりFOMCを無事通過出来るかが注目される。」

M「そうだな。ある意味、パウエルFRB議長がどれだけ市場と対話が出来るかに掛かっていると言えるだろう。」

T「ああ。パウエルショックなんて事にならなければ良いのだが・・。」

M「あと米国や中国で重要な経済指標発表が幾つかある。それらもやはり注目だろう。」

T「そうだな。日本では日銀会合があるな。まあ期待されてはいないが・・。」

M「やはり日本では企業決算発表だろう。今週のように過度な懸念が後退すれば良いのだが。」

T「そうだな。来週末どういう状況で週末を迎えているのか楽しみだな。期待したいモンだ。」