◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/07/28（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は結構荒い展開になったといえる。大きく売り込まれたと思えば、週末に
かけては戻す動きとなった。」
Ｍ「先週末にスペインのバレンシア州が政府に財政支援を要請したことを機に、今
週はスペイン懸念が急速に強まった。」
Ｔ「スペイン10年債利回りは今週一時7.7%台まで付ける場面あったからな。」
Ｍ「ああ。このまま一気に8%台に突入するのではという懸念視する向き多かったが
、その後は低下していく展開となった。」
Ｔ「25日にはオーストリア中銀総裁が、ESMに銀行免許を付与することに賛成する意
見もあると発言し、今後協議する可能性を匂わせた。」
Ｍ「ああ。以前にもその案は浮上したことがあるが、ECBやドイツが反対姿勢を示し
たことから、流れた話だ。それだけに、現実的な話でもない。」
Ｔ「そうだな。反対していたECBやドイツの要人が言うなら別だが・・・。でも取り
あえず欧州懸念を落ち着かせるきっかけになったといえる。」
Ｍ「それに翌日の26日には、今度はドラギECB総裁が、ユーロを守るためなら何でも
する準備があると発言した。これは効いたな。来週にはECB理事会を控えているだけ
に、ある意味、そこで何か出すということを宣言したようなモンだ。」
Ｔ「確かに・・。それだけにリスク回避の巻き戻しの動きが強まった。ユーロが大
きく買われ、欧州株や、スペイン債なども買われる動きとなった。それによりスペ
イン10年債利回りは7%も割り込んで6%台まで低下したからな。」
Ｍ「ああ。一気に危険水準と言われている7%も割り込んできたからな。効果てきめ
んだったと言える。」
Ｔ「でも、昨晩は欧州時間に色々な報道が出て、非常に不安定な展開となる場面が
見られていた。」
Ｍ「ああ。一部報道でECBはスペイン債とイタリア債の購入計画を準備していると報
じられており好感されたと思えば、その後ドイツ連銀がECBによる国債買入は反対姿
勢に変わりはないと示し、嫌気される展開となった。」
Ｔ「それでユーロや欧州株、それにナイトセッションの日経先物も売られる展開と
なった。」
Ｍ「ドイツ連銀は先日オーストリア中銀総裁の発言により再浮上したESMに銀行免許
を与えるという案に関しても、反対姿勢を改めて示している。」
Ｔ「でも、その後休暇中のショイブレ独財務相が声明を発表した。わざわざ電子メ
ールで声明を送ったようだ。ドラギECB総裁の先日の発言を歓迎するとの声明だ。」
Ｍ「ああ。これをうけ、ドイツは容認かという見方に繋がり、ユーロ買い欧州株買
いなどに繋がった。」
Ｔ「本当に独財務相がそんなメール出したのか疑問もあるが・・・。」
Ｍ「でも、その後の独仏首脳電話会談が実施されたことが明らかになり、その内容
が伝えられた。」
Ｔ「そうだな。ユーロ圏を守るため、あらゆる措置を講じる事で合意したようだ。
メルケル独首相まで休暇中に動いたか・・・。」
Ｍ「そのようだな。電話会談で合意したことは、特に具体的な事は何もなく、目新
しさも乏しい。しかし、改めてこういった行動を起こしたことは、市場には安心感
になるだろう。」
Ｔ「そうだな。ユーロ売っていた向きにしてみれば、売りにくくなるし、買い戻し
に動く向きも増えるかも知れない。」
Ｍ「実際に昨晩もユーロは大きく買われたからな。ECBによる国債買入はドイツが反
対していただけに、来週のECB理事会への過度な期待は危険だとの見方も結構あった
。しかし独財務相が容認するような発言したことや、メルケル独首相も休暇中に動
きを見せたことは、そういった懸念をかなり和らげたと言えるだろう。」
Ｔ「そうだな。まあ明確にメルケル独首相やシェイブレ独財務相が、ECBによる国債
買入に賛成した訳ではないけどな。」
Ｍ「恐らく明確には賛成はしないだろう。反対姿勢を変えることは無いと思うが、
暗黙に容認すると言うことはあり得る。あくまでも短期的な応急処置としてだ。」
Ｔ「でも、それだとしても実際にECBがイタリアやスペイン債の買入再開を決定すれ
ば、やはり安心感は強まるだろう。」
Ｍ「そうだな。時間稼ぎにしかなら無いことなんだが、今の欧州は時間が欲しいと
いう状況だろう。そもそも欧州安定メカニズムいわゆるESM発足が早くても9月12日
以降になるって言う状況なんだからな。」
Ｔ「ああ。しかも本当に発足できるかも、まだ不透明だしな。」
Ｍ「とにかく来週のECB理事会、どういった決定を下すのか注目しておきたい。」
Ｔ「その期待感から昨晩の米国市場は爆上げとなった。ダウなんて2ヶ月半ぶりの
13000ドル台回復だ。さすが米国、反応はピカイチだな。」
Ｍ「為替も円安気味になってきているだけに、来週の日本市場も急速な戻り相場期
待したいけどな。直近まで空売りが随分と多かっただけに、買い戻し余儀なくされ
て意外高もあるかもよ。」
Ｔ「そういう展開に期待したいけどな。ただ日本では企業決算が続々と出てくる。
決算は良くないところが多く、決算でアク抜けどころか改めて売り込まれるという
銘柄も見られるからな。」
Ｍ「でも外部要因だいぶ良くなってきたことから、そういった流れも変わってくる
可能性はあるだろう。つまり決算悪くとも悪材料出尽くし的になる銘柄も増えてく
る可能性はある。」
Ｔ「とにかく来週、それらも含めて注目だな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は結構荒い展開になったといえる。大きく売り込まれたと思えば、週末に
かけては戻す動きとなった。」
Ｍ「先週末にスペインのバレンシア州が政府に財政支援を要請したことを機に、今
週はスペイン懸念が急速に強まった。」
Ｔ「スペイン10年債利回りは今週一時7.7%台まで付ける場面あったからな。」
Ｍ「ああ。このまま一気に8%台に突入するのではという懸念視する向き多かったが
、その後は低下していく展開となった。」
Ｔ「25日にはオーストリア中銀総裁が、ESMに銀行免許を付与することに賛成する意
見もあると発言し、今後協議する可能性を匂わせた。」
Ｍ「ああ。以前にもその案は浮上したことがあるが、ECBやドイツが反対姿勢を示し
たことから、流れた話だ。それだけに、現実的な話でもない。」
Ｔ「そうだな。反対していたECBやドイツの要人が言うなら別だが・・・。でも取り
あえず欧州懸念を落ち着かせるきっかけになったといえる。」
Ｍ「それに翌日の26日には、今度はドラギECB総裁が、ユーロを守るためなら何でも
する準備があると発言した。これは効いたな。来週にはECB理事会を控えているだけ
に、ある意味、そこで何か出すということを宣言したようなモンだ。」
Ｔ「確かに・・。それだけにリスク回避の巻き戻しの動きが強まった。ユーロが大
きく買われ、欧州株や、スペイン債なども買われる動きとなった。それによりスペ
イン10年債利回りは7%も割り込んで6%台まで低下したからな。」
Ｍ「ああ。一気に危険水準と言われている7%も割り込んできたからな。効果てきめ
んだったと言える。」
Ｔ「でも、昨晩は欧州時間に色々な報道が出て、非常に不安定な展開となる場面が
見られていた。」
Ｍ「ああ。一部報道でECBはスペイン債とイタリア債の購入計画を準備していると報
じられており好感されたと思えば、その後ドイツ連銀がECBによる国債買入は反対姿
勢に変わりはないと示し、嫌気される展開となった。」
Ｔ「それでユーロや欧州株、それにナイトセッションの日経先物も売られる展開と
なった。」
Ｍ「ドイツ連銀は先日オーストリア中銀総裁の発言により再浮上したESMに銀行免許
を与えるという案に関しても、反対姿勢を改めて示している。」
Ｔ「でも、その後休暇中のショイブレ独財務相が声明を発表した。わざわざ電子メ
ールで声明を送ったようだ。ドラギECB総裁の先日の発言を歓迎するとの声明だ。」
Ｍ「ああ。これをうけ、ドイツは容認かという見方に繋がり、ユーロ買い欧州株買
いなどに繋がった。」
Ｔ「本当に独財務相がそんなメール出したのか疑問もあるが・・・。」
Ｍ「でも、その後の独仏首脳電話会談が実施されたことが明らかになり、その内容
が伝えられた。」
Ｔ「そうだな。ユーロ圏を守るため、あらゆる措置を講じる事で合意したようだ。
メルケル独首相まで休暇中に動いたか・・・。」
Ｍ「そのようだな。電話会談で合意したことは、特に具体的な事は何もなく、目新
しさも乏しい。しかし、改めてこういった行動を起こしたことは、市場には安心感
になるだろう。」
Ｔ「そうだな。ユーロ売っていた向きにしてみれば、売りにくくなるし、買い戻し
に動く向きも増えるかも知れない。」
Ｍ「実際に昨晩もユーロは大きく買われたからな。ECBによる国債買入はドイツが反
対していただけに、来週のECB理事会への過度な期待は危険だとの見方も結構あった
。しかし独財務相が容認するような発言したことや、メルケル独首相も休暇中に動
きを見せたことは、そういった懸念をかなり和らげたと言えるだろう。」
Ｔ「そうだな。まあ明確にメルケル独首相やシェイブレ独財務相が、ECBによる国債
買入に賛成した訳ではないけどな。」
Ｍ「恐らく明確には賛成はしないだろう。反対姿勢を変えることは無いと思うが、
暗黙に容認すると言うことはあり得る。あくまでも短期的な応急処置としてだ。」
Ｔ「でも、それだとしても実際にECBがイタリアやスペイン債の買入再開を決定すれ
ば、やはり安心感は強まるだろう。」
Ｍ「そうだな。時間稼ぎにしかなら無いことなんだが、今の欧州は時間が欲しいと
いう状況だろう。そもそも欧州安定メカニズムいわゆるESM発足が早くても9月12日
以降になるって言う状況なんだからな。」
Ｔ「ああ。しかも本当に発足できるかも、まだ不透明だしな。」
Ｍ「とにかく来週のECB理事会、どういった決定を下すのか注目しておきたい。」
Ｔ「その期待感から昨晩の米国市場は爆上げとなった。ダウなんて2ヶ月半ぶりの
13000ドル台回復だ。さすが米国、反応はピカイチだな。」
Ｍ「為替も円安気味になってきているだけに、来週の日本市場も急速な戻り相場期
待したいけどな。直近まで空売りが随分と多かっただけに、買い戻し余儀なくされ
て意外高もあるかもよ。」
Ｔ「そういう展開に期待したいけどな。ただ日本では企業決算が続々と出てくる。
決算は良くないところが多く、決算でアク抜けどころか改めて売り込まれるという
銘柄も見られるからな。」
Ｍ「でも外部要因だいぶ良くなってきたことから、そういった流れも変わってくる
可能性はあるだろう。つまり決算悪くとも悪材料出尽くし的になる銘柄も増えてく
る可能性はある。」
Ｔ「とにかく来週、それらも含めて注目だな。期待したいモンだ。」
