異音が確認されたのは昨年末。イグルーリック(Igloolik)村に暮らす先住民イヌイットInuit)の猟師らが、北西航路Northwest Passage)とハドソン湾Hudson Bay)の間に位置するフューリー・ヘクラ海峡(Fury and Hecla Strait)の沖合でビープ音を複数回耳にした。
 この海域では通常、イッカクやホッキョククジラ、ワモンアザラシ、アゴヒゲアザラシなどが頻繁に姿を現すが、猟師たちによると昨年から動物たちの姿が見られなくなったという。

 地元ヌナブト準州Nunavut)のポール・クアッサ(Paul Quassa)議員は、「動物がまったくいなくなった」と述べ、異音が原因との見方を示した。
 最初に異音を報告した猟師らと共に現場を視察したクアッサ議員によると、正体が何であれ、音は「海底から聞こえ」、また大きかったという。
 カナダ軍は昨年11月、センサー装置を搭載した哨戒機を出動させたが、異音は確認されなかった。しかしイヌイットからの懸念の声を受け、軍は音響の専門家2人を現地に派遣し、今月25日から2月2日まで実施される予備役兵によるパトロールに参加させるという。(c)AFP