女子トイレ侵入の男性無罪、「のぞき目的とは推認できず」

女子トイレ侵入の男性無罪、「のぞき目的とは推認できず」 静岡地裁支部


 静岡県沼津市で昨年9月、女子トイレにのぞき目的で入ったとして建造物侵入罪に問われた静岡県内の男性(24)に、静岡地裁沼津支部(堤雄二裁判官)が「のぞき目的とは推認できない」として無罪(求刑罰金10万円)を言い渡していたことが4日、分かった。判決は3月14日付。検察側が期限までに控訴せず、既に無罪が確定している。

 弁護人の高山功弁護士によると、男性は公判で「腹痛が我慢できなかった。男子トイレは他の人が利用するなどして使えなかった」と訴え、弁護側は無罪主張していた。

 男性は昨年9月21日、沼津市の公衆トイレの女性用個室に入ったのを利用者に通報され、沼津署に現行犯逮捕された。起訴後の保釈まで1カ月以上勾留された。
 地検沼津支部は「コメントしない」としている。