三浦瑠麗氏「米国の北先制攻撃はない」

 九州「正論」懇話会の第129回講演会が21日、福岡市中央区西鉄グランドホテルで開かれ、国際政治学者の三浦瑠麗(るり)氏が「激変する国際情勢と日本」と題して講演した。

 三浦氏は、北朝鮮の核実験に対する中国の対応について「米国は中国に過剰な期待をしている。中国が北朝鮮に制裁しても効果があるのか。よく考えなければならない」と訴え、実効性に疑問を投げかけた。その上で「米国が核保有国を先制攻撃した事例はない。現状では、北朝鮮を攻撃することはないと思う」と持論を述べた。

 また、米国が目指す新たな国益について「宇宙空間の軍事利用やサイバー分野で優位に立つことだ」と予想。2月10日の安倍晋三首相とトランプ米大統領の日米首脳会談については「良い出来だった。ホームランだ」と評価した。