◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆2017.05.20
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場は5週ぶりの下落となった。」
Ｍ「ああ。今週も日経平均は2万円トライしに行く場面もあったんだけどな。」
Ｔ「そうだな。先週の幻となったＳＱ値も超えてきたし、2万円まであと1.5円
ちょっとという場面もあった。」
Ｍ「まあ付けようが付けまいが、その後の動向に大きな影響が出てくるわけで
もないだろうけど、心理的な問題なんだろう。」
Ｔ「そうだな。2万円が早期償還のノックアウト価格となっているリンク債も
あるようだが、実態は言うほど無いとの見方もあるようだ。」
Ｍ「2万円がノックアウト価格となっているリンク債は少なくても、それより
上値のノックアウト価格のリンク債は少なくない。」
Ｔ「つまり2万円超えたとしても、まだまだ上値は重くなる恐れはあるという
ことか・・。」
Ｍ「一般的にノックアウト価格近くなれば、それに絡んだ先物売りが出てくる
と見られているからな。」
Ｔ「いずれにしろ今週、米国で政局不安が強まったため、そう簡単に2万円超え
ていけるような状況ではなくなったと言える。」
Ｍ「ああ。今週はトランプ大統領のロシア疑惑が浮上した。正確にはかなり前
からロシア疑惑は言われていたが、今回新たにトランプ大統領がＦＢＩの捜査
に介入した可能性が示された。」
Ｔ「情報元はトランプ大統領に電撃解任されたコミー前FBI長官のメモのよう
だな。」
Ｍ「ただ、そのメモの内容が事実だという証明は難しい。1970年代に起きた
ウォーターゲートの二の舞になるとの懸念も強いが、実際はそうはならないだ
ろうけどな。」
Ｔ「しかし懸念は燻るよな。」
Ｍ「それは仕方ないだろうな。今後も度々、そういった疑惑で波乱となる場面
が出てくるかも知れない。ただそれによって米国経済が大きく失速していくと
は限らない。」
Ｔ「まあ、まだトランプ大統領は何もやっていないしな。」
Ｍ「ただトランプ大統領による政策期待で大きく買われてきたような銘柄は厳
しいかもな。しかしそういった銘柄は最近はさほど買われていない。」
Ｔ「確かにそうだな。既にトランプ期待で相場は動いておらず、米国株で直近
強いのは主に好業績のハイテク株だ。」
Ｍ「ああ。ハイテク株などは去年の大統領選でトランプ大統領に決まったとき、
逆に売られたセクターだからな。」
Ｔ「つまりそういった銘柄が強いのは、政策期待なんかの思惑相場じゃなく、
実力で買われているということだな。」
Ｍ「それだけに、政局不安で利食いに押されたとしても、そういった銘柄がそ
のまま下落トレンドになってしまうということは考えにくい。」
Ｔ「確かに・・。そう考えれば、米国株はまだ強い展開続ける期待もある訳か。」
Ｍ「どうだろうな。既に十分買われてきたとも言えるだけに、更に上値を追って
いくような展開になるかは微妙だろう。下げれば買われるが、上げれば売られる
恐れは否めない。」
Ｔ「となれば米国株は揉み合いと見るべきかもな。」
Ｍ「少なくとも暫くはトランプ大統領のロシア疑惑が燻る恐れがあるだけに、積
極的には上値は買われにくいだろう。」
Ｔ「来週、コミー前FBI長官が公聴会に召喚されており、そこで証言を行う予定
だ。そこでの発言が注目されている。」
Ｍ「ああ。報道のように捜査に政治的な圧力があったのかどうかが焦点となる。」
Ｔ「5/3にはコミー前FBI長官はそのような圧力は無かったと発言していること
が、先日報じられている。ただ5/3の時にはまだ解任される前だからな。」
Ｍ「そうだな。今回解任後、初の公の場での証言となるからな。5/3の時とは証
言を変えてくる可能性も否めない。」
Ｔ「もしトランプ大統領による圧力を認めれば、改めて政局不安からリスクオフ
の動きになる恐れはありそうだ。」
Ｍ「ただ逆に、否定する発言すれば安心感に繋がるだろうな。」
Ｔ「まあ例え否定しても、トランプ大統領のロシア疑惑が晴れるわけではないん
だろうけど、過度な懸念は確かに後退するかもな。」
Ｍ「それに来週は予算教書が提出される予定だ。この状況で、再び政策期待強まる
とは思えないが、取りあえず注目イベントだと言えるだろう。」
Ｔ「いずれにしろ日本市場は米国株や為替市場に振り回されることには変わりない
訳か・・。」
Ｍ「まあ為替によって日本企業の業績は大きく変わるわけだからな。それに米国株
の動向で、海外投資家の心理が変わるし仕方ないだろう。」
Ｔ「日本の国内景気がえらい強いと言う状況ならともかく、やはり海外景気次第と
いう面が強いからな。」
Ｍ「ただ個人投資家の物色意欲は旺盛だ。先月下旬からの上昇局面で、個人投資家
はかなり売り越している。それだけ買い余力が膨らんでいる状況だ。」
Ｔ「そうだな。それだけに下げれば、今度は買いに動く個人投資家も多いと言う
ことだな。」
Ｍ「ああ。それに国内機関投資家も下げてくれば買いに動くところも増えてくる
だろう。」
Ｔ「米国株が大きく崩れてこなければ、中長期の海外投資家による日本株売りも
出にくいし、案外下値は堅いかもな。」
Ｍ「とにかく来週、米政局不安が強まるのか和らぐのか注目だな。」
Ｔ「ああ。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場は5週ぶりの下落となった。」
Ｍ「ああ。今週も日経平均は2万円トライしに行く場面もあったんだけどな。」
Ｔ「そうだな。先週の幻となったＳＱ値も超えてきたし、2万円まであと1.5円
ちょっとという場面もあった。」
Ｍ「まあ付けようが付けまいが、その後の動向に大きな影響が出てくるわけで
もないだろうけど、心理的な問題なんだろう。」
Ｔ「そうだな。2万円が早期償還のノックアウト価格となっているリンク債も
あるようだが、実態は言うほど無いとの見方もあるようだ。」
Ｍ「2万円がノックアウト価格となっているリンク債は少なくても、それより
上値のノックアウト価格のリンク債は少なくない。」
Ｔ「つまり2万円超えたとしても、まだまだ上値は重くなる恐れはあるという
ことか・・。」
Ｍ「一般的にノックアウト価格近くなれば、それに絡んだ先物売りが出てくる
と見られているからな。」
Ｔ「いずれにしろ今週、米国で政局不安が強まったため、そう簡単に2万円超え
ていけるような状況ではなくなったと言える。」
Ｍ「ああ。今週はトランプ大統領のロシア疑惑が浮上した。正確にはかなり前
からロシア疑惑は言われていたが、今回新たにトランプ大統領がＦＢＩの捜査
に介入した可能性が示された。」
Ｔ「情報元はトランプ大統領に電撃解任されたコミー前FBI長官のメモのよう
だな。」
Ｍ「ただ、そのメモの内容が事実だという証明は難しい。1970年代に起きた
ウォーターゲートの二の舞になるとの懸念も強いが、実際はそうはならないだ
ろうけどな。」
Ｔ「しかし懸念は燻るよな。」
Ｍ「それは仕方ないだろうな。今後も度々、そういった疑惑で波乱となる場面
が出てくるかも知れない。ただそれによって米国経済が大きく失速していくと
は限らない。」
Ｔ「まあ、まだトランプ大統領は何もやっていないしな。」
Ｍ「ただトランプ大統領による政策期待で大きく買われてきたような銘柄は厳
しいかもな。しかしそういった銘柄は最近はさほど買われていない。」
Ｔ「確かにそうだな。既にトランプ期待で相場は動いておらず、米国株で直近
強いのは主に好業績のハイテク株だ。」
Ｍ「ああ。ハイテク株などは去年の大統領選でトランプ大統領に決まったとき、
逆に売られたセクターだからな。」
Ｔ「つまりそういった銘柄が強いのは、政策期待なんかの思惑相場じゃなく、
実力で買われているということだな。」
Ｍ「それだけに、政局不安で利食いに押されたとしても、そういった銘柄がそ
のまま下落トレンドになってしまうということは考えにくい。」
Ｔ「確かに・・。そう考えれば、米国株はまだ強い展開続ける期待もある訳か。」
Ｍ「どうだろうな。既に十分買われてきたとも言えるだけに、更に上値を追って
いくような展開になるかは微妙だろう。下げれば買われるが、上げれば売られる
恐れは否めない。」
Ｔ「となれば米国株は揉み合いと見るべきかもな。」
Ｍ「少なくとも暫くはトランプ大統領のロシア疑惑が燻る恐れがあるだけに、積
極的には上値は買われにくいだろう。」
Ｔ「来週、コミー前FBI長官が公聴会に召喚されており、そこで証言を行う予定
だ。そこでの発言が注目されている。」
Ｍ「ああ。報道のように捜査に政治的な圧力があったのかどうかが焦点となる。」
Ｔ「5/3にはコミー前FBI長官はそのような圧力は無かったと発言していること
が、先日報じられている。ただ5/3の時にはまだ解任される前だからな。」
Ｍ「そうだな。今回解任後、初の公の場での証言となるからな。5/3の時とは証
言を変えてくる可能性も否めない。」
Ｔ「もしトランプ大統領による圧力を認めれば、改めて政局不安からリスクオフ
の動きになる恐れはありそうだ。」
Ｍ「ただ逆に、否定する発言すれば安心感に繋がるだろうな。」
Ｔ「まあ例え否定しても、トランプ大統領のロシア疑惑が晴れるわけではないん
だろうけど、過度な懸念は確かに後退するかもな。」
Ｍ「それに来週は予算教書が提出される予定だ。この状況で、再び政策期待強まる
とは思えないが、取りあえず注目イベントだと言えるだろう。」
Ｔ「いずれにしろ日本市場は米国株や為替市場に振り回されることには変わりない
訳か・・。」
Ｍ「まあ為替によって日本企業の業績は大きく変わるわけだからな。それに米国株
の動向で、海外投資家の心理が変わるし仕方ないだろう。」
Ｔ「日本の国内景気がえらい強いと言う状況ならともかく、やはり海外景気次第と
いう面が強いからな。」
Ｍ「ただ個人投資家の物色意欲は旺盛だ。先月下旬からの上昇局面で、個人投資家
はかなり売り越している。それだけ買い余力が膨らんでいる状況だ。」
Ｔ「そうだな。それだけに下げれば、今度は買いに動く個人投資家も多いと言う
ことだな。」
Ｍ「ああ。それに国内機関投資家も下げてくれば買いに動くところも増えてくる
だろう。」
Ｔ「米国株が大きく崩れてこなければ、中長期の海外投資家による日本株売りも
出にくいし、案外下値は堅いかもな。」
Ｍ「とにかく来週、米政局不安が強まるのか和らぐのか注目だな。」
Ｔ「ああ。期待したいモンだ。」
