踏切事故死、加害少年側は争う姿勢 バイクで並走、自転車の元同級生押す

踏切事故死、加害少年側は争う姿勢 バイクで並走、自転車の元同級生押す 神戸地裁尼崎支部


 兵庫県尼崎市で平成27年3月、高校1年の山内美輝(よしき)さん=当時(16)=の自転車が、バイクで並走していた元同級生の少年(18)に押され、踏切内で電車にはねられ死亡した事件をめぐり、美輝さんの両親が少年と母親に慰謝料など約7600万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が28日、神戸地裁尼崎支部田中健治裁判長)であった。少年側は請求棄却を求め、争う姿勢を示した。
 訴状などによると、少年は27年3月、同市内で美輝さんの自転車を足で押しながらバイクを時速49キロで運転。美輝さんはJR福知山線の踏切内に突入し、快速電車にはねられ死亡した。少年は無免許で、傷害致死罪などに問われ懲役4~6年の不定期刑が確定した。
 美輝さんの母、千恵子さん(55)はこの日、法廷で意見陳述し、「(少年に)一生罪に向き合ってほしい。母親は(少年に)無免許運転をしないよう指導していれば事件は起きなかった」と訴えた。