◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.01.27
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均、TOPIX共に反落となった、」
M「ああ。日経平均は終値で節目の24000円台となったんだが、キープできず翌日には割り込んでしまっている。」
T「上離れると期待されたが、為替相場の水を差された格好だ。正確にはムニューシン米財務長官に水を差されたと言えるけどな。」
M「そうだな。24日に世界経済フォーラムの年次総会、いわゆるダボス会議の記者会見で弱いドルは米国にとって良いことの見解を示した。」
T「ああ。米国の貿易にとって有利になるとの見解を示した。」
M「引き続き長期的にはドルは強い方が良いとの認識を示しているが、短期的にはドル安を容認する姿勢を示した格好だ。」
T「この発言をうけてドルが急落し、ドル円は大きく円高へと進行してしまった。」
M「節目の1ドル110円も明確に割り込んでしまい、108円台まで突っ込んでしまった。」
T「投機筋による円先物の売りポジションは依然として高水準だけに、見切り的な手仕舞いによる円買い圧力も加わった可能性もありそうだ。」
M「そうだな。損失覚悟の円買い戻しの動きは当然出ているだろう。ムニューシン米財務長官がこんな発言すれば、再びドルが強く買われていくなんて展開は短期的には想定しにくくなった訳だからな。」
T「ただ翌日にはトランプ大統領がフォローなのか知らないが、強いドルを望むと、今までとは逆の発言をしてきている。」
M「ああ。ムニューシン米財務長官の発言に振れ、市場は誤解して受け止められたとの認識も示した。」
T「この鶴の一声で、ドルが急速に買い戻され、ドル円は1ドル109円台後半まで円安へ戻す場面もあったんだが・・。」
M「続かなかったな。もともとトランプ大統領は、今まで何度もドル安誘導的な発言をしてきているからな。あくまでも今回の発言はフォロー的な面が強いと市場に見透かされている感じだ。」
T「そうだな。今週は欧州でECB理事会があり、その定例記者会見でドラギECB総裁が、ムニューシン米財務長官の発言を批判したからな。」
M「ああ。G20などで通貨安競争は禁じており、このような国際的なルールに反する発言だと批判した。」
T「その批判をうけて、トランプ大統領がフォロー的な発言したような感じなのかもな。」
M「いずれにしろ、最近はトランプ政権の保護主義的な姿勢が再び見られてきているだけに、ドルは積極的には買いにくくなっている。」
T「シカゴ投機筋の円売り越しポジション枚数見ると需給もえらい悪そうだしな。」
M「更に円高進行していくようだと、日本株の上値も抑えられてしまうのは仕方ない。幸いにも米国株の強さがまだ継続しているだけに下値も抑えられそうだが・・。」
T「そうだな。昨日も米国株は強い動きで3指数揃って最高値を更新している。企業決算が好調目立つということもあるんだろうけど、好決算で出尽くしとならず改めて買われるものも目立っている。」
M「それだけ投資家心理が良いということなんだろう。」
T「米国株は大きく上げたが、為替が円高へ進行している。ドル円、ユーロ円共に円高となっている状況だ。」
M「昨晩は黒田日銀総裁の発言が円買いに繋がったようだ。」
T「ああ。ダボス会議で黒田日銀総裁がインフレ率はようやく2%の目標に近い状況にあるとの見解を示したことがきっかけだ。」
M「また余計なことを・・。」
T「この発言で、やっぱり日銀はテーパリングを視野に入れているとの見方につながったようだ。」
M「今週、日銀金融政策決定会合があったが、その記者会見での席ではテーパリング完全否定している。ただ今の緩和策をいつまでも続けるとは市場では見ていない。」
T「だろうな。米国は既に利上げも初めてバランスシート縮小にも動いている。ECBも実質テーパリングに動いており、今年9月に量的緩和政策は終了される。」
M「ECBは来年早々には利上げとの見方も強い。そうなれば、次は日本だ。」
T「ああ。少なくともこれ以上の金融緩和はないといえ、なら円は売りにくいという見方なのかもな。」
M「だろうな。金融緩和政策は通貨安に繋がるが、それが終われば巻き戻される。市場は先取りするため、これ以上の緩和政策はないとなれば、次の政策変更は緩和縮小ということになる。」
T「そうなれば円が買い戻されるため、現状では円は売りにくいという状況なんだろう。既に市場はそこまで見込んで動いてきているのかも知れない。」
M「既に金融引き締めに動いている米ドルより、金融引き締めに向かいつつあるユーロや円を買った方が妙味があるということなのかもな。」
T「円高が日本の景気に悪影響を及ぼさなければ良いのだが・・。」
M「そうだな。幸い世界経済は好調だし、円高は重しとなるかも知れないが、全ての日本企業が円高がデメリットになるわけではない。それに円高デメリット企業でも、世界経済の好調で補えるという期待もある。」
T「ああ。そう考えれば円高イコール日本株売りということではないだろう。」
M「来週から日本企業の決算発表続々と出てくる。それらをうけどういった動き見せるのか注目したい。」
T「そうだな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均、TOPIX共に反落となった、」
M「ああ。日経平均は終値で節目の24000円台となったんだが、キープできず翌日には割り込んでしまっている。」
T「上離れると期待されたが、為替相場の水を差された格好だ。正確にはムニューシン米財務長官に水を差されたと言えるけどな。」
M「そうだな。24日に世界経済フォーラムの年次総会、いわゆるダボス会議の記者会見で弱いドルは米国にとって良いことの見解を示した。」
T「ああ。米国の貿易にとって有利になるとの見解を示した。」
M「引き続き長期的にはドルは強い方が良いとの認識を示しているが、短期的にはドル安を容認する姿勢を示した格好だ。」
T「この発言をうけてドルが急落し、ドル円は大きく円高へと進行してしまった。」
M「節目の1ドル110円も明確に割り込んでしまい、108円台まで突っ込んでしまった。」
T「投機筋による円先物の売りポジションは依然として高水準だけに、見切り的な手仕舞いによる円買い圧力も加わった可能性もありそうだ。」
M「そうだな。損失覚悟の円買い戻しの動きは当然出ているだろう。ムニューシン米財務長官がこんな発言すれば、再びドルが強く買われていくなんて展開は短期的には想定しにくくなった訳だからな。」
T「ただ翌日にはトランプ大統領がフォローなのか知らないが、強いドルを望むと、今までとは逆の発言をしてきている。」
M「ああ。ムニューシン米財務長官の発言に振れ、市場は誤解して受け止められたとの認識も示した。」
T「この鶴の一声で、ドルが急速に買い戻され、ドル円は1ドル109円台後半まで円安へ戻す場面もあったんだが・・。」
M「続かなかったな。もともとトランプ大統領は、今まで何度もドル安誘導的な発言をしてきているからな。あくまでも今回の発言はフォロー的な面が強いと市場に見透かされている感じだ。」
T「そうだな。今週は欧州でECB理事会があり、その定例記者会見でドラギECB総裁が、ムニューシン米財務長官の発言を批判したからな。」
M「ああ。G20などで通貨安競争は禁じており、このような国際的なルールに反する発言だと批判した。」
T「その批判をうけて、トランプ大統領がフォロー的な発言したような感じなのかもな。」
M「いずれにしろ、最近はトランプ政権の保護主義的な姿勢が再び見られてきているだけに、ドルは積極的には買いにくくなっている。」
T「シカゴ投機筋の円売り越しポジション枚数見ると需給もえらい悪そうだしな。」
M「更に円高進行していくようだと、日本株の上値も抑えられてしまうのは仕方ない。幸いにも米国株の強さがまだ継続しているだけに下値も抑えられそうだが・・。」
T「そうだな。昨日も米国株は強い動きで3指数揃って最高値を更新している。企業決算が好調目立つということもあるんだろうけど、好決算で出尽くしとならず改めて買われるものも目立っている。」
M「それだけ投資家心理が良いということなんだろう。」
T「米国株は大きく上げたが、為替が円高へ進行している。ドル円、ユーロ円共に円高となっている状況だ。」
M「昨晩は黒田日銀総裁の発言が円買いに繋がったようだ。」
T「ああ。ダボス会議で黒田日銀総裁がインフレ率はようやく2%の目標に近い状況にあるとの見解を示したことがきっかけだ。」
M「また余計なことを・・。」
T「この発言で、やっぱり日銀はテーパリングを視野に入れているとの見方につながったようだ。」
M「今週、日銀金融政策決定会合があったが、その記者会見での席ではテーパリング完全否定している。ただ今の緩和策をいつまでも続けるとは市場では見ていない。」
T「だろうな。米国は既に利上げも初めてバランスシート縮小にも動いている。ECBも実質テーパリングに動いており、今年9月に量的緩和政策は終了される。」
M「ECBは来年早々には利上げとの見方も強い。そうなれば、次は日本だ。」
T「ああ。少なくともこれ以上の金融緩和はないといえ、なら円は売りにくいという見方なのかもな。」
M「だろうな。金融緩和政策は通貨安に繋がるが、それが終われば巻き戻される。市場は先取りするため、これ以上の緩和政策はないとなれば、次の政策変更は緩和縮小ということになる。」
T「そうなれば円が買い戻されるため、現状では円は売りにくいという状況なんだろう。既に市場はそこまで見込んで動いてきているのかも知れない。」
M「既に金融引き締めに動いている米ドルより、金融引き締めに向かいつつあるユーロや円を買った方が妙味があるということなのかもな。」
T「円高が日本の景気に悪影響を及ぼさなければ良いのだが・・。」
M「そうだな。幸い世界経済は好調だし、円高は重しとなるかも知れないが、全ての日本企業が円高がデメリットになるわけではない。それに円高デメリット企業でも、世界経済の好調で補えるという期待もある。」
T「ああ。そう考えれば円高イコール日本株売りということではないだろう。」
M「来週から日本企業の決算発表続々と出てくる。それらをうけどういった動き見せるのか注目したい。」
T「そうだな。期待したいモンだ。」