経団連といえば、主に東証一部上場の、日本を代表する企業が集まる団体。そんな経団連でさえ、つい最近パソコンを導入したばかりというのだから、大企業トップの情報感度・リテラシーの低さを疑ってしまう。ただ、この情報を見る限りでは、いまだに新聞・TVが彼らの情報源の中心になっている可能性は高いと言えるだろう。(ちなみに経団連の第8代・第10代会長は「トヨタ自動車」の会長が務めている…)
そう考えると今回のように、日本の大企業だけが、現在の国際情勢が全く読めていないのも頷けてしまうのではないか。 世界が「米中新冷戦」という新たな局面に移った今。私たち日本人ひとりひとりが、質の低い情報を流すメディアに惑わされずに、質の高い情報を取ること。そして、”世界の正しい流れを読み解く力”を身につける必要に迫られているのではないだろうか。
これまでのように、ただ漫然と大手メディアの報道を見ているだけでは、表面的なことしかわからない。件名は報道していても、その出来事が世界に、日本にどう影響するのかを正しく語ってくれるところはほとんどない。ジャンクフードばかりを食べ続けていれば一生健康になれず、いずれ病気になってしまうように…質の悪い情報を取り続けていれば、一生世界の流れは読み解けない。いくら頑張って情報をとっても、賢くなることはできないだろう。
大企業のトップでさえも間違った情報源を読み、間違った判断を繰り返している中。質の低い情報源から情報を取り続けていれば、私たちの会社。私たち個人の人生さえも、同じように翻弄されてしまう可能性が高いだろう。