◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.05.11
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「10連休が終わり、名実共に令和相場入りした今週の日本株は波乱相場になった。」
M「ああ。令和相場入りしてから、まだ一度も日経平均、TOPIXは上昇しておらず、連日下落を続けている。」
T「連休中にはシカゴ日経先物が22500円台に乗せる場面もあり、こりゃ連休明けは全面高もあるんじゃないかとの期待もあったんだが・・。」
M「そうだな。日本が連休中の米国株は不安定な相場だったといえ、色々とあった重要イベントを何とかこなして頑張っていたと言える。」
T「ああ。FOMC後のパウエルFRB議長記者会見をうけ、利下げ期待が後退し、やや波乱的になったといえるが、その週末には強い雇用統計をうけて切り返してた。」
M「しかし5/5にはトランプ大統領が、2000億ドル分の中国製品に課す関税を10日に10%から25%に引き上げるとツイッターで表明したことで、全てぶちこわしてしまった。」
T「日本が連休明けとなる5/7の朝方には、ライトハイザーUSTR代表が、10日に2000億ドル分の中国製品に課す関税を25%に引き上げると表明している。」
M「ライトハイザーUSTR代表が正式に表明したことで、トランプ大統領が単にハッタリで呟いただけではないと言うことが市場に認識された。」
T「それにより連休明けの日本市場は波乱的な相場になってしまった。」
M「連休明けの1週間で、日経先物は900円以上も下落した。連休中にシカゴ日経先物が22500円台乗せる場面もあったが、今週夜間取引も含めれば、21000円近くまで下落する場面もあったからな。」
T「ああ。昨日正式に関税引き上げが実施されている。」
M「昨日の米国株も波乱的な動きだった。結局は上げて引けているものの、一時結構下げる場面もあったからな。」
T「日本時間で昨晩、米国時間では早朝になるが、トランプ大統領がやたらと呟いていた。それにより米国株は午前中の相場は波乱要因になっている。」
M「ああ。トランプ大統領が中国との通商協議での最終合意について、まったく急いでいないと呟いたことから、長期化するとの懸念に繋がった。」
T「トランプ大統領は強気姿勢は全く崩していないといえ、中国の動向次第では決裂懸念もあるとの警戒も強まったようだ。」
M「ただ2日目の協議が終了後、ムニューシン米財務長官や中国副首相が建設的な協議だったとか、うまくいったとの発言が伝わった。」
T「更にトランプ大統領が、協議は継続する方針を示し、今後の交渉次第では関税撤廃の可能性にも言及している。」
M「それに習近平国家主席との関係はとても強いとも呟いている。これらの発言をうけて、昨日の米国株は午後下げ渋り、ダウなど株価指数はプラ転し引けている。」
T「ようやく反発したと言う格好だ。ただ全く解決したわけでもなく、来週も引き続き、この米中問題が鍵を握ることになりそうだ。」
M「そうだな。中国は報復措置を取らざるを得ないと表明しているし、具体的に報復措置に動くようだと、改めて波乱となる恐れもある。」
T「中国が報復措置に実際動けば、トランプ大統領がそれに対する報復措置に動く恐れもあるだろうしな。」
M「結局、去年振り回されたような状況に逆戻りしてしまった感じだ。」
T「だよな。いずれにしろ今後の米中協議次第という訳か。」
M「協議は継続するとのことだが、具体的にいつ行うかの予定はないようだし、本当に長期化する恐れもあるかもな。」
T「確かに・・。そうなると、今回引き上げた追加関税による影響が中国景気などに出てくる恐れも否めない。」
M「まあ実際に影響が出てくるまで、まだ時間的猶予はあるといえるが、このまま米中問題が平行線を辿るようだと警戒だな。」
T「しかしトランプ大統領のツイッターやっかいだな。ちょっとした一言で、市場に影響を与える。」
M「今なんて市場は神経質になっているだけに、トランプ大統領の一言で色々と思惑が交錯して過剰に反応しやすくなっている。」
T「ああ。ある意味、投機筋にしてみれば格好の材料になるんだろうけど。」
M「今週の日経先物の手口を見ると、明らかに投機筋と思える売りが継続していた。」
T「そうだな。関税引き上げというイベントを背景に仕掛け的に動いてきた投機筋がいるんだろうな。」
M「まあ、そのような動き無くとも今週の下落は避けられなかったと言えるが・・・。」
T「確かにそうだな。ただ投機筋の動きにおり、荒い動きになりやすくなっていると言える。」
M「いずれにしろボラティリティが上がってきただけに、荒い動きになるのもやむ得ないだろう。」
T「来週は落ち着いてくれれば良いけどな。まあ落ち着いたところで相場の戻りは限定的なんだろうけど。」
M「そうだな。日経平均は今週だけで、4月の上昇分をほぼ吐き出した格好だ。」
T「TOPIXなんて3ヵ月ぶりの安値水準となっている。」
M「相場崩れた格好だが、小型株などには強く買われている銘柄もあるし、中でもやはり好業績銘柄はしっかりと買いが入る。」
T「そうだな。それだけ買い気は衰えていないと言える。」
M「まあ連休前に買い手控えていた向きも多いことから、その反動もあるんだろうけどな。」
T「取りあえず来週も買い気の旺盛さ続けば良いけどな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「10連休が終わり、名実共に令和相場入りした今週の日本株は波乱相場になった。」
M「ああ。令和相場入りしてから、まだ一度も日経平均、TOPIXは上昇しておらず、連日下落を続けている。」
T「連休中にはシカゴ日経先物が22500円台に乗せる場面もあり、こりゃ連休明けは全面高もあるんじゃないかとの期待もあったんだが・・。」
M「そうだな。日本が連休中の米国株は不安定な相場だったといえ、色々とあった重要イベントを何とかこなして頑張っていたと言える。」
T「ああ。FOMC後のパウエルFRB議長記者会見をうけ、利下げ期待が後退し、やや波乱的になったといえるが、その週末には強い雇用統計をうけて切り返してた。」
M「しかし5/5にはトランプ大統領が、2000億ドル分の中国製品に課す関税を10日に10%から25%に引き上げるとツイッターで表明したことで、全てぶちこわしてしまった。」
T「日本が連休明けとなる5/7の朝方には、ライトハイザーUSTR代表が、10日に2000億ドル分の中国製品に課す関税を25%に引き上げると表明している。」
M「ライトハイザーUSTR代表が正式に表明したことで、トランプ大統領が単にハッタリで呟いただけではないと言うことが市場に認識された。」
T「それにより連休明けの日本市場は波乱的な相場になってしまった。」
M「連休明けの1週間で、日経先物は900円以上も下落した。連休中にシカゴ日経先物が22500円台乗せる場面もあったが、今週夜間取引も含めれば、21000円近くまで下落する場面もあったからな。」
T「ああ。昨日正式に関税引き上げが実施されている。」
M「昨日の米国株も波乱的な動きだった。結局は上げて引けているものの、一時結構下げる場面もあったからな。」
T「日本時間で昨晩、米国時間では早朝になるが、トランプ大統領がやたらと呟いていた。それにより米国株は午前中の相場は波乱要因になっている。」
M「ああ。トランプ大統領が中国との通商協議での最終合意について、まったく急いでいないと呟いたことから、長期化するとの懸念に繋がった。」
T「トランプ大統領は強気姿勢は全く崩していないといえ、中国の動向次第では決裂懸念もあるとの警戒も強まったようだ。」
M「ただ2日目の協議が終了後、ムニューシン米財務長官や中国副首相が建設的な協議だったとか、うまくいったとの発言が伝わった。」
T「更にトランプ大統領が、協議は継続する方針を示し、今後の交渉次第では関税撤廃の可能性にも言及している。」
M「それに習近平国家主席との関係はとても強いとも呟いている。これらの発言をうけて、昨日の米国株は午後下げ渋り、ダウなど株価指数はプラ転し引けている。」
T「ようやく反発したと言う格好だ。ただ全く解決したわけでもなく、来週も引き続き、この米中問題が鍵を握ることになりそうだ。」
M「そうだな。中国は報復措置を取らざるを得ないと表明しているし、具体的に報復措置に動くようだと、改めて波乱となる恐れもある。」
T「中国が報復措置に実際動けば、トランプ大統領がそれに対する報復措置に動く恐れもあるだろうしな。」
M「結局、去年振り回されたような状況に逆戻りしてしまった感じだ。」
T「だよな。いずれにしろ今後の米中協議次第という訳か。」
M「協議は継続するとのことだが、具体的にいつ行うかの予定はないようだし、本当に長期化する恐れもあるかもな。」
T「確かに・・。そうなると、今回引き上げた追加関税による影響が中国景気などに出てくる恐れも否めない。」
M「まあ実際に影響が出てくるまで、まだ時間的猶予はあるといえるが、このまま米中問題が平行線を辿るようだと警戒だな。」
T「しかしトランプ大統領のツイッターやっかいだな。ちょっとした一言で、市場に影響を与える。」
M「今なんて市場は神経質になっているだけに、トランプ大統領の一言で色々と思惑が交錯して過剰に反応しやすくなっている。」
T「ああ。ある意味、投機筋にしてみれば格好の材料になるんだろうけど。」
M「今週の日経先物の手口を見ると、明らかに投機筋と思える売りが継続していた。」
T「そうだな。関税引き上げというイベントを背景に仕掛け的に動いてきた投機筋がいるんだろうな。」
M「まあ、そのような動き無くとも今週の下落は避けられなかったと言えるが・・・。」
T「確かにそうだな。ただ投機筋の動きにおり、荒い動きになりやすくなっていると言える。」
M「いずれにしろボラティリティが上がってきただけに、荒い動きになるのもやむ得ないだろう。」
T「来週は落ち着いてくれれば良いけどな。まあ落ち着いたところで相場の戻りは限定的なんだろうけど。」
M「そうだな。日経平均は今週だけで、4月の上昇分をほぼ吐き出した格好だ。」
T「TOPIXなんて3ヵ月ぶりの安値水準となっている。」
M「相場崩れた格好だが、小型株などには強く買われている銘柄もあるし、中でもやはり好業績銘柄はしっかりと買いが入る。」
T「そうだな。それだけ買い気は衰えていないと言える。」
M「まあ連休前に買い手控えていた向きも多いことから、その反動もあるんだろうけどな。」
T「取りあえず来週も買い気の旺盛さ続けば良いけどな。期待したいモンだ。」