◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2019.07.13

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本株は小幅ながら週間ベースで下落となった。」

M「ああ。今週はSQ週だったが、大きな動きは見られず、ある意味揉み合い相場だったという印象だ。」

T「そうだな。商いも盛り上がらず引き続き手控え感強い地合だったと言える。」

M「今週の注目は何と言ってもパウエルFRB議長の議会証言だったが、それを無事通過し週後半は堅調だった。」

T「ああ。先週末の発表された米雇用統計が結構強い数字だっただけに、もしかしたら7月の利下げはないのではとの見方も浮上したんだが、パウエルFRB議長はそれを見事に払拭させた。」

M「そうだな。あの雇用統計で、あれだけ明確に早期利下げを示唆したのはある意味驚きだったと言える。」

T「ああ。こりゃもう7月FOMCでの利下げは確定的と言えるだろう。」

M「市場参加者の多くがそういう受け止め方をしているのは確かだな。」

T「パウエルFRB議長は上院と下院で、二日にわたり議会証言を行ったが、いずれでも早期利下げを示唆しており、これで7月FOMCでの利下げなかったら大変なことになる。」

M「だろうな。パウエルFRB議長の議会証言をうけて米国株の強さが鮮明だしな。」

T「ああ。ダウは節目の27000ドル台に乗せており、S&P500指数は3000ポイント台乗せだ。ナスダック指数も最高値更新している。」

M「日本株も週後半はしっかりだったと言えるが、上値の重さは相変わらずだ。」

T「そうだな。米国株について行けない感がある。」

M「昨日なんてダウは240ドル超も上昇して最高値更新し、S&P500指数やナスダック指数もしっかりと上昇して最高値更新したにもかかわらず、シカゴ日経先物は下げて引けている。」

T「円高が重石となったんだろうけど、こりゃどんどん引き離されそうだ。」

M「だろうな。そのうち、日本株は米国株に全く反応しなくなる恐れもありそうだ。」


T「米国株下げたときも無視してくれるならばいいのだが、そんなことはないだろうからな。」

M「確かにそうだな。米国株上げても日本株は上げられないとしても、米国株下げれば日本株は売られそうだ。」

T「しかも米国株以上に・・・。」

M「米国株もちょっと上げすぎだろうと心配になるけどな。利下げ期待でどんどん上げてしまうのもな。」

T「だよな。来週から米企業の決算発表シーズンが始まるし、それが水を差さなければ良いのだが・・。」

M「まあ企業決算はまちまちになるだろうけど、何と言っても株価指数は最高値にあるからな。この状況で改めて決算好感して買われるのかどうか・・。」

T「でも企業決算が水を差した方が良いのかも知れない。このまま月末のFOMCへ向けて堅調な上昇が続くと、FOMC後の反動が怖い。」

M「ああ。例え期待通り利下げしても、改めて好感する動きにはなりにくいだろう。」

T「そうだな。更なる利下げが示唆されないと逆に嫌気される恐れすらありそうだ。」

M「そもそも米国株が最高値更新している中、FRBは本当に利下げをするんだろうか。」

T「だよな。最高値更新し続けている状況の利下げとなれば、まさに異例中の異例と言える。」

M「出来ればFOMC前にはある程度の調整をしておいた方が・・。」

T「ああ。それだけに来週から始まる米企業の決算発表が、米国株にある程度水を差した方が良いように思える。」

M「来週は米経済指標発表も多い。ある意味、それらが利下げの最終判断になると思われ、下手に強い数字ばかり出てこなければ良いけどな。」

T「まあ強い数字ばかり出てくるとは思えないが、来週の米国株は注目だな。」

M「そうだな。日本株にとっては米国株も重要だが、ドル円相場がもっとしっかりとして欲しいところだ。」

T「まあ米利下げ期待強い状況ではドル円は期待できないだろうけど、これ以上の円高は避けたいところだ。」

M「それらも含めて来週の日本株はどういう動きを見せるのか注目だな。揉み合い相場続けてしっかりと下値も固めるのも悪くはないが・・。」

T「ああ。期待したいモンだ。」